CFM「空中分解」 #1092の修正
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第4章 そして…決着 黒い鎧の美香は白い鎧の美香に向かって黒い刃を降りおろした。 白い鎧の美香はそれをとっさに左アームの部分で防いだ。 ガキッ! すると左腕の骨が嫌な音を立てた。そして、白い鎧の美香は苦痛に顔を歪めた。 「う……腕が……」 「ふっ、腕が折れたようね、今、楽にしてあげるわ……ふふふっ」 黒の鎧の美香はそう言うと攻撃体制をとり、白の鎧の美香に襲いかかってくる が、なんとかその攻撃をかわした。 そして黒の鎧の美香は闇に同化する。 辺りは暗闇……、どこにいるのだろうか?、彼女に闇を操る力があるのなら、 あたしにだって光を操る力が有ってもいいはず……、そう、あたしには多分、 光を操る力が有るはず!、でもどうすればいいの? 白の鎧の美香がそんなことを考えていると、闇から黒い剣が飛び出してくる。 白の鎧の美香はそれをよけそこない、右足の膝の部分にもろに当たってしまった。 「クッ……足が……」 「ふふふっ、足まで折れてどうするつもりかな?、あはははは!」 あたし、もう駄目なんだろうか……?、いえ、最後の最後まで諦めちゃ駄目! 何か……何か方法が有る筈! 白の鎧の美香は剣を杖変わりにして起きあがった、そして軽く頭を振ると、黒 の鎧の美香をキッとにらんでから言った。 「あたし、許さない……、あたしをこんなにしたあなた……、あたしの影を!、 影は決して本体にはかなわない、そう、あたしが負けるはずがないもの!」 「でも貴方は私に負けているわ、いまの貴方の状態だと、奇跡でも起こらない限 りあなたは私に勝てないだろう」 「なら起こしてみせる……奇跡を、そう起こしてみせるわよ!」 白の鎧の美香は黒の鎧の美香をにらみ続けた。 あたし、あたしがすきだもん、あたしじゃないあなたなんかにあたしの身体を とられてたまるもんですか!、ええ、あなたはあたしの影、いわばあたしの一部 分、だからといってあたしのからだをのっとる権利何かこれっぽっちも無いわよ! 白の鎧から、光のオーラーが出てくる。そして辺りを少しずつ照らし始める。 白の鎧の美香は、黒の鎧の美香をにらみ続ける。 あなた、あたしのからだに傷を付けた。そう、あなたあたしの好きなあたしの からだに傷を付けた、あなたなんか……あたしの影じゃない!、何であたしに傷 を付けるのよっ! 白の鎧の美香のにらむ力が強くなる。そしてそれに従って光の明るさが段々と 増して来る。 そして白の鎧の美香は、無意識の内に剣を黒の鎧の美香に向けた。 あなた、あたしの心にいるべきじゃないのよ、そうあなたなんかあたしの心か ら出ていけばいいのよ、そう、でてってよ!、 「でてってよぉ!」 白の鎧の美香が叫ぶのと同時に光の渦……光の爆発が起こった。 そして黒の鎧の美香も、光に飲み込まれてしまった。 ☆ 優しげな声が聞こえてくる。 「有難う、美香…私自信よ」 向こうから一人の女性が歩いてくる……理想の美香、まさにそこには理想の 美香がいた。 「あなたが闇の封印をといてくれたので私は自由になりました、本当に有難う。 でもこれだけは言っておきます。心に闇が出来ることは仕方がないことです、そ れは正と負の関係のようなもの、光と闇、しかしそのバランスを崩さないことで す。また、心を光にも闇にも支配されないことです。そうなるとまた、あなたは あなた自信と戦わなければならなくなります」 美香は小さくうなずいてからにっこりと笑った。 「はい!」 「時間を戻します……それと同時に今までのことも忘れてしまいます……、有難 う……本当に有難う美香。」 Ending 美香は布団の中で目を覚ました。なにかとても長い夢を見ていたような気がする。 美香は軽く伸びをしようとした。 ズキッ! 「いったぁ〜!、なんで身体中がこんなに痛いのよぉ」 美香はぶちぶち言いながらも、ベッドから起きて、窓を開けた。窓からは朝の透き 通った空が目に入ってくる。 そして、いつものように……いつもような普通の生活が今日も始まる、しかしそれ は決して今までとは違う可能性を秘めた今日になると、美香は実感していた。 END
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