CFM「空中分解」 #1066の修正
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★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「ねえ!みんな遅すぎるわ!、まさか、また全滅したんじゃ・・・」 「少し落ち着くんだ、エマリア」 「でも、もう戻ってもいいはずよ!、なのにまだ一人も帰還しないじゃない!」 「ああ、だけど今は待つんだ、隊長のシバだけでも戻るかも知れない」 「無理よ!また、みんなやられたんだわ!、だから私があれほど止めたのに・・」 「泣くんじゃない、エマリア、これが僕たちの使命なんだ」 「いやよ!、どうしてみんなやられると解っているのに出動するの?」 「君も知ってるだろう、他に道は無いんだ・・・あっ!あれは!」 「ああ!あれはジョエル!!、シバの部下のジョエルよ、帰ってきたんだわ!」 「おいジョエル!どうした、無事か、シバは、他の仲間はどうした?」 「うぅ、キース指揮官、だめです、みんなやられました、うぅぅ・・・」 「そうか、またしても失敗か・・・」 「ああ、なんてことなの・・・みんな、みんな死んでいってしまう」 「よし、今度は僕が行く」 「なにを言うの!、キース!、やめて、行かないで!」 「おいジョエル、動けるか?」 「はい、キース指揮官」 「よし、それならすぐに第2隊と第3隊で中隊を編成し出動を待機しろ」 「解りました指揮官、直ちに中隊を組織し命令を待ちます」 「よし、行け」 「はっ」 「キース!!、ねえ、考え直して、もうあそこには行かないで!」 「エマリアよく聞くんだ、我々にはあの物質が必要なんだよ」 「そんなこと知ってるわ!、だけどあれが有るのはあそこだけじゃないはずよ!」 「ああ、だが、有ると解った以上、僕らは行かなけりゃいけないのさ」 「死ぬと分かっていても?」 「やられるとは限らないよ、うまく行けばあれが大量に手に入るかもしれない」 「でもシバは死んだわ、ジルもカイもリアもみんなそう言って戻らなかったわ!」 「それでも僕は行くよ、エマリア、それが僕らの生きる定めならね・・」 「あぁキース、キース・・・」 「エマリア・・・」 「キース指揮官!、出動の準備整いました!」 「そうか、では体型は一列縦隊、先頭は私が行く、配下の者どもは我の後に続け」 「はっ!」 「キース、キース待って!、私も行くわ!」 「なにを言うんだエマリア、君を連れて行けるわけないじゃないか」 「だって、だって、私あなたと離ればなれになるのはいやよ!」 「だめだエマリア、君を危険な目には合わせられないよ」 「でもあなた言ったじゃない、これが私たちの生きる定めだって」 「ああ、だけど君にはここに残ってやる仕事があるじゃないか」 「・・・」 「ねえそうだろ、あの幼い子供達の面倒は誰が見るんだ」 「だけど、だけど・・・」 「おい、ジョエル」 「はい、なんでしょうキース指揮官」 「君は怪我をしてる、いいか、君はここに残れ、そしてエマリアを頼む」 「はい、解りました、キース指揮官」 「よし、では出発だ!」 「まって、まってキース、おいていかないで、私も連れってって!」 「いけませんエマリアさん、行ってはなりません」 「いやよ!、放してジョエル!」 「だめです、指揮官の命令です」 「いや!いやよ!、キース、待って、行かないで!」 「エマリアさん!!」 「キース、キース、キーース!!、私を一人にしないでーーー!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ん、ああ、夢か。こんな昼間っから寝てちゃいけないな。 おや?、ちっ、しょうがないな、またこいつらか。 まったく、人の部屋に勝手に上がりこみやがって。 まあ、お菓子の食べカスを片付けない俺も悪いんだけど。 しかし、こりない奴らだねえ、後から後からぞろぞろ来やがる。 これじゃあ、いくら退治してもきりがないや。 そう言って俺はライターを手に取ると火の量を一番大きくして、せっせとエサを巣に持ち帰る蟻の列めがけてライターの炎を近付けた・・・。
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