CFM「空中分解」 #0999の修正
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ちかごろ、原子力についての作品を書いているが、皆さんはどう思って読んでいらっ しゃるのであろう。小生はそんなたわいのないことを思いながら、世界の窮地について 書き綴っている。 『クライノスチビッチの話』でも触れた食品について今回は話しておこう。 チェルノブイリ事故は一度に、過去世界各国の行ってきた核実験の総量に及ぶ死の灰 を振り撒いた。沸点が4000度近いルテニウムという金属が、この事故の後スウェー デンで検出された。事故の起こったウクライナは非常に寒い。そんな中、比重の重い金 属がスウェーデンまで落ちずに飛んでいった。ということは、原子炉は恐ろしいほどの 高温で、ガス化した死の灰が一気に噴き上がったということになる。それも相当量のも のが。 さて、ヨーロッパ各地にそれは舞い降りた。 当然被害を受けたのは農業だった。全ての生産物がオジャンになったと考えてよい。 しかし、奇妙なことが起こり始めた。誰もが気が付いていることなのだが、それを気に とめるものはいなかった。 野菜は並べ続けられたのである。 確かにあの時の腐った野菜は捨てたかもしれない。しかし、土はどうなる。汚れきっ た土に種を蒔き、収穫し出荷した。それが2年目を迎える今、出回っている。ヨーロッ パの人達はあれ以来、死の灰を食べていたといっていい。 だが、死ぬやつはいないぞ。 当然である。しかし、体内では濃縮というものが始まっている。微量に放射能汚染物 が溜まってゆく。引き下ろしきかない口座だ。満期を迎えたとき、人は苦しみ始める。 恐ろしいことに、世界は貿易をしている。世界各国が食料を輸出・輸入をくりかえし ている。毒は世界を回っているのだ。 チェルノブイリのはいた毒は何もジェット気流だけでひろまったわけではない。食料 で廻り、世界各国の人間に濃縮していった。そして、極東に9割の食料を輸入する、ヨ ーロッパにとって工業の悪魔のような国があることを忘れてはならない。 無論、そこにも十分到達している。おりからのグルメブーム。人々の体には入ったで あろう。 とはいっても、もうすでにこのような状態ではどれが安全なくいものか、ということ は言えない。原産地などあてにならないものだ。世界各国を引き回されてきた食品をブ レンドして出回るとあってはね。 そんな中、牛肉・オレンジは押し切られてゆく。 原子力がもたらすものと言えば、永遠なる静けさかもしれない。もっとも人類がいな くなるからだが。 おわり .
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