CFM「空中分解」 #0979の修正
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*** 王城にて *** 「なんだこの騒ぎは・・・ワシはまだ眠いのだぞ」 この話の元凶というべき男・・・王様が衛兵に愚痴をこぼしました。草木も眠る丑 三つ時だというのに動物達の泣き声や葉と葉が重なりあい発する音でうるさいったら ありゃしません。どうやらこの国の草木は夜更かしの様子です。 「影!!」 王様は天井に向かって声をかけました。天井には常に王様を外敵から守る役目を持 った【影】と呼ばれる腕利きの衛兵がいるのです。 「・・・シーーーーーン」 「「「「? 影! 影よいでよ!」 どうやら草木ではなく【影】の方が寝むっている様子です。王様である自分が眠れ ない夜を過ごして悩んでいるのに【影】が幸せに眠っているという事に腹を立てたワ ガママな王様は近所の迷惑も考えずに叫び出してしまいました。 「【影】! とっとと出てこんかぁっ! 貴様等が暮らしていけるのは私の御【影】 「「「なんちゃってな、あははは(笑) 今のは点数が高いだろ? おいっ、今の面 白いギャグを聞いている者はおらんのかぁ!?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1988年 4月26日 珍作劇団公演 「あなざー 白雪姫」 SCENE・3 「異国からの来訪者」 by COLOR −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 悪魔の如く【影】を叩き起こした王様は同じ小言を数回繰り返した後に森の騒ぎを 究明するよう命じました。小さな幸せをぶち壊され少々立腹気味の【影】達が10分 おきに途中報告を入るために王様の眠れない夜はまだまだ続く様子です。 *** 隣の国 *** この平和な王国から進むこと数時間の場所に【隣の国(仮名)】はありました。深 夜だというのに【隣の国(仮名)】の城下町は大した賑わいです。といっても風営法 に引っ掛かるようなお店はあまりない比較的健全な街のようです。 「はいよぉぉぉぉっ!!」 掛声高らかにその混雑している街中を白馬をとばしている男がいました。旗や半帽の ヘルメットなんかを持っていないところを見ると暴走族ではないようです。男の服装 を見ると庶民では手にもできないような恥知らずな派手ないでたち・・・この者こそ この【隣の国(仮名)】の王子様だったのです。 「はいよぉぉぉぉぉっ!!」 何かに向かって走りたくなる歳頃なのでしょうか? 王子は白雪姫の眠る森に向か って馬を走らせていきました。 *** 森の中 *** 王様が放った【影】の軍団は森に踏み込んだ瞬間にただならぬ気配を察知しました。 何故だかはわかりませんが森全体が悲しみに満ちているのです。 【影】達が用心しながら歩を進めていくと白雪姫の遺骸が納まっているガラスの柩に たどり着き【影】を多いに驚かせました。 <つ・づ・く> 次回いよいよ最終回です。
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