CFM「空中分解」 #0780の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
やれやれ。ややこしくなってきたなー。 鈴木健作は学校が終わると珍しく家に真っ直ぐ帰り、 勉強部屋の自分のベッドにどっと大の字になった。 「深雪に気軽にラブレターを出したのがそもそも間違いだった」 「祥子、深雪、直美達の結束があんなに固いものだったとは」 「しかも、どうやら直美は密かに僕に憧れていたようだ」 「祥子もちょっと前は僕に気があったようだし...」 「なんで僕はこうもてるんだろうか。悩んでしまう...」 「いやいやそんな甘いことを考えている場合ではない」 「直美は自殺しかけたし、深雪の周りには得体の知れない連中がくっついている」 「僕が態度をはっきりさせないと、この小説は終わらないぞ」 「うちのママゴンは深雪の母親と大喧嘩したみたいだし」 「本当に僕はどうしたらいいんだろう。オンラインでは考えるのがしんどいな」 「派手〜地味という点では、祥子>深雪>なおみの順だろうか」 「祥子は顔もいいし、一番セクシーだな。あー、むらむら」 「でも、あの子は浮気っぽいから、そもそも浮気っぽい僕と付き合ったりしたら 不安定この上ないな」 「深雪は胸がないが、一番程よいというか、僕としては妥当な選択だと思ったのだが」 「しかし、あんなに周りがややこしいとは思わなかった」 「しかも親どおしが大喧嘩。ロミオとジュリエットかこれは」 「二人で心中...いやだ!まだ死にたくない」 「直美、ああいう地味目な子が危ない。思い込んだら徹底的に追い掛けてくる」 「自殺のそぶり、あれで相当僕の行動が影響されてしまった」 健作は気分が悪くなってきた。どうころんでも地獄ではないかこれは。 台所へ行って冷蔵庫のワインをくすねる。 トイレにいってから、取り敢えずワインを目茶苦茶に飲んだ。 これでは中年サラリーマンが職場のストレスを解消するのと余り変わらないなとか 思いながら。 当然健作は酔い潰れて寝てしまった。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「健作さーん。好きよ」 「祥子、もう止めてくれ。もうまとわりつくなよ」 「私もよ。健作さーん」 「おお、深雪、くるしゅうない」 「じーーーーーーーー」 「な、直美、そんなに俺を見つめるなよ。あんまり俺に惚れるなよ」 「健作さーーーーーーん!」 「うわーーーーーーーーー」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 健作は夢から醒めた。 「いっ、いかん。夢にまであの3人が」 「これでは僕はどうにかなってしまいそうだ」 「くそーーーー。こうなったら決着をつけてやる」 健作は廊下に這い出ると、電話機を取り、ダイヤルを回した。 「ガチャ、もしもし」 「もしもし、祥子?鈴木です。明日ちょっと話たいことがあるので、祥子さんと 深雪さんと、直美さんの3人で放課後「夢時堂」へきてもらいたいんだけど」 「ええ?それどういうことですか?」 「来てもらえれば判ると思うよ。それじゃ」 「ガチャ」 一番電話しやすい祥子にしてしまった。 健作はここで、小説も終わりにもっていかなければと、どうも一気に片をつけるつもり らしい。しかし、その結果については、次の作者が考えるわけで、 いったいどうなることやら。 読者、といってもたいしているとは思えないが、読者はどのような結末を望んで いるのであろうか。 3人を前に、健作はあえなくつるしあげにあってしまうのか。 酔った勢いで健作も作者も一気につっぱしってしまったようだ。あーあ。 つづく
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