CFM「空中分解」 #0764の修正
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今、激動の幕末にのほほ〜ん生きてしまった私の人生を振り返ってみると偉人を この目で拝見したと思われることがたった一度だけある。もう、私も頭があかんほ うだからいつのころか、どこだったか分からないが、月夜で武家屋敷がずらずらと あったところだったと思う。今でこそ物書きでちょっと見晴らしのよい家におさま っているが、当時は明日はしんでいるのではなかろうかと思われるぐらいの生活で あったのだ。で、その日は屋敷の壁塗りを手伝いにいった帰りで、まぁかえるった って家なんかありゃあしないのだからどこででもいいのだが、まぁあるっていたわ けだ。で、前方に大きな侍が戸ぶようにあるっていたので、「こりゃ、いさまし」 と思ってその人のあとをつけるようにして進んだ。こんなみすぼらしい者でも、明 日はあってほしいから、物騒なことをさけようと武家さんのあとをついていったの さ。ところが、だ。しばらくしてばらばらばらっと、横道から10人ほどの侍がと びでてきて、その侍を取り囲んでしまった。この大きな侍はどうも幕府からにらま れていて、よけい物騒になってしまったわけだ。 「失礼ですが、土佐藩の坂本様とお見受けしますが」取り囲んだ侍の長が声をか けると大侍は、 「なんだ、俺はいそがしいんだ。」 と怒鳴ると彼らをおしのけてさっさとさっきのようにとぶようにあるっていってし まった。 私はこの時ほどびっくりしたことはない。なにせ、一言で殺気みなぎる集団のだ れ一人として刀を手にとれないようにしてしまうとは。この先生、そうとうの大人 物だなぁと思った。で、この2、3日あとだったか、旅館で二人の大先生がたたき られたということを私の知りあいが騒いでいたような気がする。 .
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