CFM「空中分解」 #0760の修正
★タイトルと名前
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健作は高校生だった。健作といっても新リレーAの健作とは違うのである。 新リレーAの健作は中学生。陸上部。女たらし。困った男だ。 こちらの健作は県立神戸第3高校の2年生。剣道部の主将である。成績もなかなか 優秀で、女の子をたぶらかしたりもせず、まあ模範的な生徒である。 体はすらりとして、顔もハンサムだから、周りの女子生徒から憧れられていて、 そうか、明日はバレンタインデー。健作はまた山のようなチョコレートに埋もれる のであろうか。 しかし、健作は一年上の山上美智子のことが好きで、彼女がまた優秀、そして豊か な家庭の娘で何もいうことはないのだが、真面目というか、健作の気持ちを知って いるはずなのにデートなど余りしてくれないのであった。 健作と美智子とは小さい頃から友達で、その頃は何故かよくいじめられていた 健作を美智子がかばったりしていた間柄である。 さて、話を始めなければ。 健作がいつものように剣道部の練習を終え、帰ろうとしていると、悪友の田岡一也 がやってきた。 「おい、こんど麗子の家でパーティーするんやけど、おまえもこいや」 「今度の土曜日の夜や。親が旅行に行って誰もおらへんね。面白いそ」 「そうやなー。考えとくわ」 「山口、そんなこというててええんか。こんなチャンスは滅多にあらへんで。女も ぎょうさん来るんや。酒もある。ひょっとしたら男になれるかも知れへんで」 「僕はそんなん苦手やなー。家でパソコン通信してるわ」 「あほか。お前は!バソコン通信やてー。あんなしょうもないもんやめとけて。 あんなん女もおらんし、もっと暇な時にせいや」 というような訳で、健作は余り気が進まないまま、麗子の家のパーティーに行く ことになってしまった。 つづく
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