CFM「空中分解」 #0757の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「RUN ☆ BATTLE」 by 尉崎 翻 (合わない恋のすれ違い) 「‥‥Wednesday. Start 19:30 ‘F’ 9.March. But I more like Yawara and Fuyumonoga tari. So, it’s story‥‥」 翌日の授業中。教壇の先生が教科書の英文を読んでいる。 篠原の顔は冴えなかった。 朝からひとっ言も瞳ちゃんが口を聞いてくれないのだ。 昨日もあれから直ぐ電話をかけたのだが、いきなり切られてしまった。 事情が事情である。まさか本当の事を言うわけにはいくまい。 思い立ちノートを1ページ破る。昨日の言い訳をリミの事に触れないように国語能 力の全てを使って表現する。 書き終わってそれを4つに折りたたみ隣の女の子に渡す。 「草原さんに回して」 と、小声を添えて。 瞳の席は淳よりも3つ程前に位置している。 人の手から手へと回り到達。 瞳が受け取って開いている様子が判る。 読み終わったらしい、篠原はジッと見つている。 瞳がクルッと振り返って『ニコッ』と笑って篠原の方を見た。 −−−よかった。機嫌、直ったみたいだ。 心の中で万歳三唱。 と、それを遮るかの如く隣の女の子から2つ折りの紙が渡される。 受取りながら、 「‥‥? なにこれ??」 「草原さんからの返事だって」 返事? 受け取っておそるおそる開く。眼に飛び込むたった二文字。 『 あ ほ 』 きっちり十秒紙を見つめ視線を前の瞳に移す。 瞳は相変わらずニコッと笑いながら、先程淳が回した4つ折りの手紙を淳の方へ両 手で差し出しおもいっきり引き千切った。 それから何事もなかったように前へ向き直る。 −−−いかん‥‥ 完全に怒り狂っとる‥‥‥ どうやら時間が必要のようである。しばらくは近付かないほうが無難のようだ。 くそっ! みんなリミがいかんのだっ! 気にかかることが1つ。 昨日振り払っていらい、リミが姿を現わせないのだ。それはそれに越した事はない のだが、どうも不気味である。あれ位で諦めるような性格じゃなさそうだし‥‥ 「‥‥のはら、しのはら! 篠原!」 「‥‥は はいっ!?」 先生の声だ。いつのまにか指されてたらしい。 「続きを読んでみろぉ」 慌てて立ち上がり隣の子にページ数を教えてもらう。 「え、えーっと。‥‥I like MAISON. But it’s anim ation end of March. I aircheck all sto ry use VIDEO ‥‥」 ガッシャッン!! 突如グラウンド側の窓ガラスが一気に割れ砕けた。 女子生徒がキャーキャーと黄色い叫び声をあげながら廊下側へ逃げる。 同時に外からエンジン音。ブワッと物体が浮かび上がる。色は赤。形はバイクに似 ているがタイヤが無くバーニアが付いている。巷でいうところのエアバイク。 「ハニー! やぁっと見つけたぁ!!」 バイクの搭乗者がそう叫ぶ。正真正銘リミだ。バーニアの噴射が校舎を直撃したの である。 エアバイクを教室に止めピョンと宙を飛んで篠原の所まで来る。 「やっぱりここにいたのね。家に行ったらいないんだもん!あのバイク取り行ったか ら昨日の夜は会えなかったしぃ」 すりよって来るリミから1ミリメーターでも逃げるべく篠原は後ろに下がるがすで に教室の角に追い詰められた。 「き、君はいったいだれかね!」 それまで突然の事態にあっけにとられていた英語の担任が驚きを抑えリミに向かっ て問う。さすがに先生である。あらゆる状況でも理性を忘れない。腐っても鯛! 「あたし?」 と、リミは人指し指で自分を指す。 「あたしは、このハニーのフィアンセでーす!」 ザワッッッッッ!!と、クラス中にざわめきが起こる。 「ち、違う!!! 誤解じゃぁ!!」 「なによぉ! 女の子にあんな事させといて今更言い逃れする気ぃ!?」 「あのなぁ! 誤解される言い回し方するな!」 ザワザワザワザワザワ。 一層クラス中のざわめきが増す。 −−−どっかで見たことがあるなぁ...? クラス全員がそんな疑問を抱いていた。 「篠原君......」 ゾクッとするような声が篠原の後ろでする。 クルリと振り返ればヌーッと擬音がつくかのごとく眼を細めて瞳が立っている。肩 が小刻みに震えていた。 「どうゆう事なの‥‥」 「ど、どうゆう事と聞かれても‥‥‥」 「ずーっと朝から考えていたんだけどね‥‥」 「へっ?」 スッと瞳が右腕を上にあげる。手には野球部の生徒が教室に置いておいた金属バッ トが握られていた。 「この場で骨になるがよぃ!」 「のわっーーーーー!!」 一気にバットは篠原の頭めがけ正確に振り下ろされた。だがバットが頭をヒットす る10cm前に金属音と共にその動きが止まる。 「あたしのハニーになにするのよっ!」 リミだ。バイクのナットのようなものでバットの動きを止めたのだ。 「止めるなぁ!こいつの息の根をを止めねば怒りはおさまんないのよっ!」 「なにぃー!そんなまねさせるかぁ!」 リミと瞳がもみあってる時、篠原はジリジリと鞄を持って横に移動する。 教室の後ろのドアに到達。ガラッとドアを開ける。 「先生っ! 早退しますっ!!!」 そう叫ぶと同時に走り出していた。 「あっ!ハニー!!どこに逃げるのよっ!」 「篠原くん!逃げるなんて卑怯よっ!!」 篠原の横で消火器が爆発した。消火剤が噴きあれる。 どうやらリミがレーザーガンのような物を発射したらしい。走る篠原の後方からビ ュンビュンと光弾が発射される。篠原の通った後が次々と廃キョと化した。 光弾と同時に消しゴムやら定規やら椅子やらも飛んでくる。こちらの源は瞳らしい。 「いい加減にしてくれぇ!!!」 振り向いて篠原が叫ぶ。そのタイミングは光弾と机が丁度ぶつかる瞬間と一致して いた。 ドドーーーーーーン!!! ‥‥‥なんてことにならなきゃいいが。 「‥‥のはら、しのはら! 篠原!」 「‥‥は はいっ!?」 先生の声だ。空想している間に指されてたらしい。 「続きを読んでみろぉ」 慌てて立ち上がり隣の子にページ数を教えてもらう。 「え、えっとぉ。‥‥I like URUSEI, SEINTO SEIYA, and CITY HUNER ,too. I saw URUSEI and MAISON completion story in a movie..」 ガッシャッン!! 突如グラウンド側の窓ガラスが一気に割れ砕けた。 女子生徒がキャーキャーと黄色い叫び声をあげながら廊下側へ逃げる。 −−−まさか!? 見事篠原の予想は寸分違わず的中したのであった。 篠原の町を見下ろすことの出来る小高い丘。 篠原の通う「三由高校」の全景が良く見える。 そんな丘に彼は立っていた。 その彼の周りには黒装束の日本の忍者に似た人間が3人片膝を地面につけて座って いる。マスクで顔はよく見えないがどうやら全員女のようであった。「紅影」の名を 持つ彼直属の親衛隊である。情報収集のスパイ活動から麻雀の面子にまでなるという 忠誠は有名であった。 「フッ‥‥」 その男は紅影の一人に話しかける。 「あの建物がそうであったな?」 「はっ! その通りであります」 キッチリとした言葉が返った。戦艦のオペレーターなみである。 男は見事な金髪であった。キッとした眼にひきしまった口。アメリカのハリウッド 映画をおもわせる美形である。 キラリと光る繊維の服とマントが風になびいている姿は見事であった。 「フッ。篠原 淳! このブラーン家次期頭主、シャル・ブラーン、再び雌雄を決す るために帰ってきた! 覚悟するがよい!!!」 (やれやれ‥‥) <つづく>
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