CFM「空中分解」 #0692の修正
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「ねえちょっと待って。ジャンさんが”大切なひと”の事をしゃっべたら、次は私がしゃべらなくちゃいけないわね。」と、相変わらずの女声で、パームが云う。 「まあ、そうなりまんな。」と、ジャンが関西弁で。 「私はお断りするわ。」 「なんでや。我々は芳岡さんの”大切なひと”について知っている。彼も、我々の”大切なひと”を知る権利はあるはずでっせ。」 「そうかもしれないわ。しかし、今まで私とジャンは”大切なひと”についてお互い何も知らなかったわよ。それに、芳岡の“大切なひと”は別に私達が知りたくって知った訳じゃないわ。芳岡がここまで来るために必要な事だったと思うの。」 「パームさんの云う通りかも知れません。ジャンさん今はあなたがたの”大切なひと”を知らない方がいいかもしれません。私達は知り合ってから事だけで十分ですよ。お互いの過去を知らないで、これから進みましょう。ジャンさん、つまらないことを聞いて、ごめんなさい」と芳岡が謝った。 しかし、互いの過去を知らない事が3人に今後、どう影響するかは、3人にも、敵にも分からなかった。 「いいえ、そんな事おまへん、それより傷はどうでっか?」 「もう、大丈夫だよ。」 「あら、本当だわ。何とも無い見たいね。やっぱり、芳岡は”賢者”だったようだわ。」 芳岡は、『本当に自分は”賢者”になったのだろうか?』疑問に思った。 しかし、自分が変わった事ような気がする。少なくとも、”夕焼けに機体を染めたジャンボが滑走路へゆっくりと進んで行く時”より。 そして、それが”啓子”に近づいているような気がした。 「パーム、まだそんなことを云ってまんのか?」 「だあって、芳岡たら初めて見たときは、坊やだったもの。」 「ハハ、坊やか、それは良かった。ハハハ・・・・。」腹を抱えて芳岡が笑っていた。 と次の瞬間、ボチャーンと大きな音をたてて、芳岡が水の中に落ちた。 この水はなんだ。いつ間に・・・・・。 <<つづく>>
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