CFM「空中分解」 #0683の修正
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メルカトール・マン そんぴ 米留何研究所の米留何徹博士は、永年の研究の末、ついに次元転換装置を実用化 した。次元転換装置とは、三次元の物体を一時的に別の次元の存在に変えてしまう 装置である。例えば、球を円に、立法体は正方形に、という具合に。 しかし、これでひと儲けするためには、その有効な利用法を考案しなければなら ない。そこで彼は考えた。考えた結果、低次元の存在に転化すればどんな小さなス キ間からでも侵入できる。これを利用して悪いことができる。では大手の犯罪結社 に高く売りつけよう。と、結論した。 そこで彼は行動した。大手町にある大手犯罪結社のみすぼらしいビルに赴き、商 談した。しかし非科学的だと言って信じてくれない。そこで彼は切り出した。 「よーし、私がこの装置を使ってあんたの言う物を盗んでみせよう。それなら信 じるか?」 社長は、今までどうしても盗み出せなかった宝石博物館の最重要金庫に入ってい る巨大ダイヤモンドを指定した。 そこで彼は実行した。まず予告状を作った。 「最重要金庫の巨大ダイヤモンドを今夜いただきに参上する。メルカトール・マ ン」 そして彼は二次元に転化して、助手に小さくたたませ、予告状の裏に貼りつけさ せた。 「ふっふっふ。まさか予告状と同時に参上するとは思うまい」 館長はこの予告状を受け取って叫んだ。 「ふざけおって!よーし今夜は警備員を倍にしてやる!!」 興奮した館長は予告状をめちゃめちゃに破ってゴミ箱に捨てた。 その夜、何事も起こらなかった。変わった事といえば、消却炉からいやな臭いが した事位だった。 (終)
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