CFM「空中分解」 #0558の修正
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特性ブレンド「思い出」の苦さを噛みしめながらきよみは外の風景を 見ていた。外の表情は相変わらず厳しい。だが道行く人々の姿は寒さに 立ち向かっているのではない。彼らには季節等関係ないのだ・・・ きよみは ふとそんな事を考える。 「あ、雪だ・・・」 マスターが言った言葉きよみはハッとした。外の景色を見ているつもり だったのに別の事を考えていたみたいだ。 「初雪だわ」 きよみは言った。 「さぁこれからが本当の冬だぞ、まったく春が待ち通しいなぁ」 「「「ひょっとして私を励ましてくれているの? でも今は・・・それがつらい。 きよみはふと腕時計に目をやった。 「9:30」である。 いつのまにそんな時間になったのだろう。もうここにいても辛いだけ・・・ きよみは500円をテーブルの上に置くと席をたった。 「あ、お金はいいよ!」 マスターの声が聞こえる。 「がらん、ごろん」 鈴の音が鳴り響き、きよみは冬景色の中に融け込もうとした。 だがきよみは融け込むができなかった。 「キィィィィィィッ」 騒がしい沈黙を破る激しいブレーキの音。 「きゃぁぁぁぁぁっ!」 『バンッ』 きよみは雪と氷のためにハンドルを取りそこなった車に跳ねられてしまった。 マスターが店から飛び出してくるのが見える。 きよみは薄れゆく意識のなかで 「「「「真次の新幹線は大阪についたかしら」 と関係のない事を考えていた。
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