CFM「空中分解」 #0444の修正
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けるために。」 少女は顔を上げ、驚きと言うよりは、頼るような視線を天使に向けた。 天使は少女を元気付けるために、ウィンクすると、少女の手を取った。 「それじゃあ、いくよ」 二人は消えた。 ACT. 地球からみるより、遥かに多い星。遥かに輝く太陽。 そして、白く光る月。 そして、そして、何にも勝る青色の地球。 二人は宇宙空間に漂っていた。 少女は驚くより先に言った。 「きれい………」 地球が。 それは、地球から見るどの星よりも綺麗な、紺碧の地球だった。 少女は、視界いっぱいに広がる青い地球を、しばらくうれしそうに眺めていた。 妙な浮遊感。不思議なあったかさ。そして、不思議な感動。 地球はいま広大なユーラシア大陸をうつし、その右端に細長い日本があった。 「この地球で、人は動いているんだ。 ある人は働き。ある人は眠り、ある人は戯れ、そして、ある人は悩む。 でも、この広大な地球から見ればちっぽけなことなんだよ。 だから、人は今日を精いっぱい生きる。 そして、自分を見つけ、それで一生を終る。 だけど、地球は変わらず、青く輝く」 天使は独り言のように話すと少女の方に顔を向けた。 「ちょっと難しかったかな。」 「解ったような気がする………ううん、解ったわ!」 少女は、地球から何を学んだのか、その目の輝きは夢を見つづける少年のような目だった。 「生きてみる?」 天使は少女の顔をのぞき込むようにして聞いた。 「うん! やってみる」 そういうと、天使は満足げな笑みを浮かべ、二人はまたさっきのように消えた。 元の場所に戻ったのは、少女だけだった。 けれども、少女の顔に寂しさはなかった。 「天使さん! 見ててね! 私、世界を変えてみるわ!」 ACT. 灰色の空間「「「 その空間には、一台のTVと、一人の男がいるだけだった。 男は死んだはずの死神だった。 そして、TVには青い地球が映し出されていた。 死神は鼻に貼ってある、少女に貼ってもらったバンソーコーを少し笑いながら撫でていた。 その時、何もない空間から、一人の男が現れた。 死神はそれに気づき、そちらの方を向いた。 「あっ、結構早かったね。お兄ちゃん」 その男は天使だった。 天使は笑いながら何もない空間に腰掛けた。 「いやー、母さん若い!」 「かわいーねー」 死神は幼い笑みを浮かべて、手をくるりと回した。 その手には、ブランデーのはいったグラスが2つ握られていた。 そして、その1つを天使に手渡す。 「はい」 「ん、ありがと」 天使が受け取ると、死神が言った。 「じゃ、乾杯しよう!」 死神がグラスを前に出して言った。 「母さんに!」 天使もグラスを前に出して言った。 「人類に」 そして、二人はグラスをあてた。 「乾杯!」 それから20年後。 あの時の少女は、ワープ航法なるものを発明し、人々は宇宙に向かってはばたき始めた。かくして、地球は破壊されず、人々はまた夢を抱く時代に入った。 そして、その少女の元に、2人の男の子がお生まれになったとか………… 地球に栄光あれ! FIN 後書 これを書いたのは必殺、<高一の時>でした。(ちなみに今は高2です。) 憶えていますか? 自殺する若い少年少女が相次いだ事件を。 その時、「慰めるなら、どうしたらいいのだろう………」と思ってこれを書きました。 いま見ると、どこが慰めているのだろうと思いますが、結構その時は真剣でした。 自分には打ち込めるものが沢山ありました。 幸せな生活と断言できます。 しかし、その分彼らの死は、胸にこたえました。 自分の知らない世界での出来事のような。 でも、無視することはできない世界。 彼らの心理は解らないでもありませんが、そんなことを殆ど経験したことのない僕は、解っているといってもやはりうわべだけの物。 この小説を書くことによって、少し解ったような、解らなかったような。 でも、これから解って行きたいと思っています。 それと、もう一つのテーマに、人類の問題が少しだけ入っています。 人口爆発、食料機器、自然破壊etc.etc. それを僕は宇宙に飛び出すことによって解決、と言うより決直を遅くすると言う方法を考えました。 色々考えてみましたが、やはり人間は滅び易いです。 せめて時間を引き延ばせれば、と言うとこれが最良なのではと思いました。 みなさんはどういう考えをお持ちでしょうか? これも何が言いたいのかよく解らないような駄作ですが、批評、待っています。 (HHF99190) ■ 榊 ■
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