CFM「空中分解」 #0396の修正
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ここはR国の研究所の一室である。ここである博士が笑っていた。 「ふふふ・・・遂に完成したぞ。これ一台が上陸すれば我がR国の勝利は確実だ。クク ク、大統領の喜ぶ顔が目に浮かぶぞ!」 博士の顔は喜びに溢れていた。このコードネーム「無敵戦車」の開発の為に博士はこ の研究所に5年も閉じ込められていたのだから、判らないことはない。その様子を見て いた助手の一人が博士に尋ねた。 「これが噂に聞く『無敵戦車』ですか? でも・・・装甲は薄いし機動性は悪いし音は うるさいし・・・なんで、これが『無敵戦車』なんですか?」 がないようなこの戦車が『無敵戦車』と名乗ること事態が許し難いのに、博士がこんな に狂喜している事が助手には理解出来なかった。博士は一言、 「本当に無敵かどうかは結果が判断してくれるさ」 −−−−−−−−時は流れていよいよ『無敵戦車』のB国上陸作戦開始−−−−−−− 「博士っ あ、あの『無敵戦車』が・・・なんと大活躍して現在首都を攻撃中、という 報告が入って来ました。」 電話を取った助手が叫んだ。 「はっ、はっ、はっ・・・どうだ、結果が全てを証明しただろう。もうこの研究所から 出てもいいんだっけな?」 「はぁ、大統領命令で・・・でもなんであの戦車が・・・」 「それは帰りの車の中で話そう」 二人は車に乗って街に向かって走らせていた。 「そろそろ教えてくださいよ。なんであの戦車が無敵なんですか?」 「あの戦車の動力を知っているか? あの戦車は原子力で動いているんだ。下手に攻撃 して『ドカン』となったら半径100キロがふっとぶ。そのことをスピーカーで教えて あげるんだ。まさか攻撃はできないだろう?」 「なるほど・・・逆転の発想ですねっ」 「これで我が軍は安泰だ、ハハハ」 博士は豪快に笑った。その上空をB国の『無敵航空隊』が首都をめざして飛んでいる事 に二人はまだ気付いていなかった。 【おわり】 By BMD66811/COLOR −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これは質の悪い「ブラックジョーク」です。でも結局戦争なんてものは同じ事の繰り返 しだと思っています。僕はそれを皮肉としてこれを書かせて頂きました。 読んだ方、ぜひ感想を下さい。
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