CFM「空中分解」 #0298の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
((((第一話)))) 「あーーっ、いー天気だなぁ・・・」 しみじみと言う声が聞こえる・・・。 なんていうのかのどかではある。 この声の主こそ青年となっているのだが、実は少し 青年と言うには遅過ぎるかもしれない。 彼の名は・・・安西信之。某コンピューター学園の 生徒である。今27歳、独身。 そろそろ身を固めた方がいいだろうと思う頃だが、 当人は今の所コンピューターが恋人であった。 よって近頃のアイドルなどは少しも知らない。まぁ いわいる「コンピューターの中の人間」 とでも呼ぶのだろうか。 しかし、コンピューターを恋人に持って、何処が楽しいのだろうか・・・。 少なくとも大学のルームメイトなどは10中10はそう言う。 勿論、女性でさえ、だ。 「さえ」と言ってしまうと男尊女卑になってしまうが、そこのところは 失礼する。 信之はアパートで一人暮らしだ。だから決して彼の部屋は奇麗ではない。 いや、汚すぎる。「ゴミ箱」の言葉がとてもよく似合うみたいなとこだ。 ドアをガチャリと開けると何やらけむりが漂って来て、常に 彼の私室からはキーボードを打つ不自然なカシャカシャする音が 聞こえ、玄関に一歩でも踏み込もうものならそこの湿気の 体にまとわりついてくるような嫌な感じに、即入りたくなくなる事だろう。 極一部のアレと、アレ(あえて言いません。)などは 違うかもしれないが・・・。 しかし、信之は別に不細工と言う程ではなかった。 いや、かっこいい部類に入るだろう。 大学時代はことのほかよくもてた。しかし、彼は多少、女嫌い な面があった。あの時の・・・。 あの時、あんな事がなかったら・・・。
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