CFM「空中分解」 #0167の修正
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時 計 海沿いの小さな小さな街を抜ける3桁国道がある、夕暮れの時間だ。この街 はもうすぐ海に融けて行く夕日を見るだろう。もう随分前から国道を駆け抜け る車は途絶えたままだ、車が駆け抜けると、間違いなく「時の旅人」のように 見えるだろう。 その国道沿いに古い時計屋があった。木造の時計屋は、ひっそりと息を潜め て人の気配さえもしない。入口の上に掛けられた木の看板は雨にさらされ、な んとか文字が読めると言う状態だ。ショーウインドーには古い掛け時計と、文 字盤のマンガのキャラクターが、見事に色あせた目覚し時計が、針を動かすこ とも忘れてじっと外を見つめていた。 時の流れは偉大だね。人は何処まで行っても流されるばかり。時々ふと考え る、あのショーウインドーの、時を刻むことを忘れた時計達は、今でも時に刻 まれ続けているのだろうか、と。 TOMO
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