◇フレッシュボイス2 #3022の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
短編ミステリ「嘘つきたちへ」(小倉千明 東京創元社※電子書籍)を読了。ネタバ レ注意です。 とりあえず、大きな疑問点が二つ。 一つ目は、故あって学校側に頼み込んで、男子として扱ってもらう女子児童。そんな ことが可能なのか。体育や水泳の授業(着替え)はどうしたのか。二十五年ほどが経っ た今も、同級生の誰も「実は女子だったんだよ」という事実を知らないなんて、あり得 るのか。 二つ目。三人が集まっての同窓会の席で、一旦その内の一人に対して「おまえ、本当 に**(人名)か?」という疑問が生まれたら、作品で描かれたようには話は運ばない 気がするのだけれど、どうでしょうか。何しろ三人は大きな秘密を抱えている。決し て、「まあ、おまえが誰であろうとええわ」とはならないと思う。間違いなく当時の仲 間三人かどうか、お互いに証拠を出して確認できなければ、そこで打ち切るのが妥当の はず。もちろん、実際には別の人間が紛れ込んでおり、真相を確かめに、つまり喋らせ ようと目論んでいる訳だから、ある程度は話すような雰囲気になるかもしれないけれ ど、やはり秘密については一線を守ろうとするんじゃないかと思えてならない訳で。 タイトルや会話の様子から、叙述トリックが仕掛けられているとの予想は何となくつ きます。つむつむの正体までなら、察しが付く読者も結構いるはず。性別誤認トリック はないと思っていたら、そうか、その場にいない人間に関してならこういう仕掛けもあ りかと納得(性別誤認トリック自体は認めるけれど、作中のようにごまかせるかどうか は疑問)。 他に気になるとしたら、最後の最後のいや〜な感じのオチのために、偶然をたくさん 用いていること。短編だから盛り込むためにはしょうがないという考えと、短編なら切 れ味優先でよいのではという考えが、相半ばしております。 ではでは。
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