◇フレッシュボイス2 #2610の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
昔(古代・中世)の検屍方法及び捜査方法、続き。 中華風ではなく、中国時代推理の作品を読んでいて、驚いたことが一つありまして。 吉川線(首吊り遺体の自他殺判断の基準の一つ。大正時代に警視庁で鑑識課長を務め た吉川氏が学会発表)が用いられているくだりがあり、「あれ? これ時代的におかし いのでは」と思ったのですが、念のために調べてみると、十三世紀に記された『洗冤集 録』にいわゆる吉川線のことが簡単にではあるが、記されている、みたい。 おかげで、自分で書くときは気兼ねなく使えるようになったです。(^^) その一方で、吉川線が既に用いられたくらいなら、指紋あるいは指紋とまでは行かず とも手のしわぐらいは、証拠あるいは偽装手段として用いられていても全然不思議じゃ ない気がします。今のところ記述を見付けられないだけで。 『棠陰比事』で参考になりそうなのは三つだけと前に書きましたが、念のための補 足。乱歩が『探偵小説の「謎」』で紹介していた二つの引用例を含めると、五つになる なと。 一つは祭さんが言及していた焼け跡から出て来た死体の煤云々で、もう一つが、ひと 束の糸を巡る争い。砂糖屋の老婆と釘屋の老婆がどちらも「その糸束は自分の物だ」と 主張して譲らない。裁判官は部下に、糸束を天井から吊し、根気よく叩かせた。結果、 糸の下には細かい鉄の粉がたまった。この糸束が釘屋に長く置かれていた証拠であると して、釘屋の老婆の訴えを認めた――ってな具合。 これは間違いなく応用が利きますよね。糸束じゃなく、衣類でもいいし、絞殺の凶器 に使われた縄でもいい。さらに発展させて、たとえばわらじが重要な証拠物件だとし て、たまたまたき火あとの燃えかすの山に落ちた過去があったとか、以前にイタチに持 ち去られて、巣作りの材料にされていたのを取り返したとかの状況により、わらじを叩 くことによって得られる証拠がまったく別の物になってしまい、推理を誤るなんてパ ターンも考えられるかなと。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE