◇フレッシュボイス2 #2476の修正
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※「ルナティック・レトリーバー」のメイントリック及び『八点鐘』収録の某作にある マイルストーン的トリックに言及しています。ご注意くださいませ。 トリック> トリックの原理に関して広めに解釈するのであれば。 「犯人に襲撃され、刺された人物が、凶器の刃物が刺さったまま防御のために部屋もし くは家に逃げ込み、施錠した後、大量失血により死に到る」というトリック(シチュ エーション)は、既存の作品にいくらでも見受けられると思います(この事実から、共 有財産化しているトリックの一つと見なせると考えますが、本論とは直接の関係はあり ません)。 原理が同じと言えば同じですが、上述のトリックには犯人の意志が働いていないのに 対し、「ルナティック・レトリーバー」のメイントリックは犯人が用意したトリックで あるという大きな差がある。仮に、上述のトリックが先行作品にあるからと言って、 「ルナティック・レトリーバー」のメイントリックを独創性を欠くとまで評するのは、 個人的には頷けません。 そもそも、ルブランの『八点鐘』に収録されたある作品では、冒頭で述べたのと同じ トリックがちょっと違う形で使われています。動機・目的が異なる。防御目的で密室に 籠もるのではない。 だから、非常に厳密に独創性を論じるにしても、ルブランの作品を先例として挙げる のは適当ではないんじゃないかなという気がします。 ちなみにですが、私は「ルナティック・レトリーバー」のメイントリックを手放しで 絶賛するものでもありません。無理がいくつもあるのを、力業で通した感じが拭いきれ ないのが大きな難。 前回の感想に加えて、ガムテープで目張りするのにどれだけ時間が掛かるのか、その 間に犯人がさらに襲撃してこないことを被害者は不審に感じなかったのか、七輪による 温度上昇をまったく感じなかったのか、煙がまったく出ないほど質のよい木炭を学生寮 の備品として備えているものなのか等々、ちょっと考えただけでも疑問が次々に浮か ぶ。この辺をうまく処理するのは不可能ではないでしょうが、短編では難しいと思う。 なので、「まあしょうがないよね、面白いから認めます」といったところ。 ではでは。
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