◇フレッシュボイス2 #2458の修正
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ミステリのトリック> あくまで私的な認識として述べますと……。 まず、ネタ切れについては、かつてはいずれそうなるという意見が主流だったみたい ですが、実際にはそんな事態には陥っていないので、ネタ切れ故にリメイクに走るとい うことではない。 そして、流行りとかムーブメントの形で表面化したものではなく、また、時代も一九 九〇年代から始まったということもなく、推理小説が歴史を積み重ねる中、経験的・感 覚的に振り分けていたような感じがします。 極端な例を挙げると、指紋が証拠になることが広く知られていなかった頃は、凶器か ら検出された指紋で犯人特定という,今では当たり前の手順が、トリック(アイディ ア)として認識されていた(はず。作例が思い出せないけど、あったはず ^^;)。指紋 の場合は、警察の捜査に組み込まれたというのが大きいんでしょうけど、最早、誰も先 使用権なんて主張しない・できない“トリック”と言えましょう。 警察の捜査に組み込まれたという意味では、ドラマの感想のときに出した眼鏡のレン ズ片も、現代の科学捜査なら徹底的に調べるに違いないので、共有財産化したと言えそ う。 トリックの共有財産化の話とは別に、ミステリの創作について、「データベース消 費」という2側面は大きくなってきているかもしれません。 単純なコピー&ペーストではなく、先行作品のトリックやプロットをジャンピング ボードにして、さらなる工夫を凝らしたり、別方向に捻ったりした上で、新たな作品を 生み出す。そういう傾向は、推理物には確かにあると思います。そればっかりじゃない ですけど。 推理小説からトリックだけを抜き出して収集・分類が行われるのも、上述のような創 作手法に役立つからという理由があるのかも。江戸川乱歩が類別トリック集成を作り始 めた動機も、確か、過去のトリックを分類していくことでこれまでにない素晴らしいト リックを生み出せるかもしれない、という野望があったからというような意味の話を、 何かで読んだ覚えがありますし。 取り急ぎ、こんなところで。 ではでは。
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