◇フレッシュボイス2 #1987の修正
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NHKで放送の「正義の天秤」最終話を録画視聴。ネタバレ注意です。 うーん? 明らかに不完全な物を見せられたような心地。 静岡の事件がどうして冤罪、というか又吉の逮捕からそのまま犯人認定されてしまっ たのかの説明が簡単すぎて、いまいち分からない。 一ノ瀬は「(真犯人の偽装した、被害者の血痕の付いた)百円玉を証拠採用するよう に当時のトップの検事に言ったが聞き入れられなかった」というようなことを言ってい たけれど、証拠採用されていても大勢に影響ない気がするんだよなあ。又吉が犯行現場 から持ち出した百円玉であると解釈すれば、何ら矛盾しない。百円玉の件は、又吉への 判決を左右しなかったと言える。 ではそもそも何で、警察は又吉逮捕に至ったかというと、衣服に付いた血痕と動機。 ただし、被害者一家の死んだ順番は血痕を仔細に調べれば、子供が先に殺されている ことは当時の科学捜査でも分かるはず。なので動機がおかしいとなる。結果、逮捕され ることはあっても犯人と断定するには無理が生じる。 そういう捜査の流れにならずに、又吉を犯人と決め付けた捜査が延々と続けられた理 由が見当たらない。警察が真相を見誤るような要素がある風には、描かれていなかっ た。 その一方で、一部の検事達は真犯人が木村(南野)であることを把握していたと思わ れるんだけど、何で把握できたのかも描出不足。 次に、一ノ瀬が当初、真実を隠蔽しているかのような態度で登場したのは何故か。鷹 野と示し合わせて木村(南野)を極刑に追い込みたいのなら、端っから事情を明かして 協力を取り付ければいいのに。視聴者を惑わすためだけの演出と見なさざるを得ない。 静岡の事件を冤罪のまま放置する結末にも疑問。鷹野は恋人が命懸けで探っていた真 相を公にしないまま、封印してしまっていいのか。木村(南野)を一生掛けてでも“治 療”。すると言っていたが、それは冤罪の分も償わせてこそではないのか(鷹野の言う 治療なら、死刑囚に対してでもできるでしょう)。濡れ衣を着せられたまま死んだ又吉 とその遺族に対しては、何も思うところはないのか等々、非常にフラストレーションの 溜まるストーリーだった。 もちろん、作り手が描こうとした“正義の天秤”の意味は分かる。けれども、その状 況へ持って行くまでがうまくなかった。最終盤の鷹野の大演説にしても、物の見方が限 定的でほとんど響かなかったです。 続編を望む声がそこそこ上がっているようですが、同じテイストで第二シーズンを制 作するのであれば、推理だのミステリだのの謳い文句は外して欲しい。 ではでは。
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