◇フレッシュボイス2 #1066の修正
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BSテレ東で放送の松本清張ドラマ「犯罪の回送」を録画視聴。ネタバレ注意です。 松本清張最後のミステリーと銘打たれており、どういうことかいなと思ったら、19 63年の連載作品『対曲線』を、晩年の松本清張が全面改稿し仕上げたのが『犯罪の回 送』とのこと。 さてドラマの内容は……松本清張版『樽』と言ったら大げさか。クロフツの『樽』に 比べたら複雑ではなく、むしろ分かり易いくらい。酒樽に人の遺体を詰めるんですが、 撮影では(当然)生きている俳優さんを詰めて、蓋をしていました。大変だったろうな 〜。 ミステリとしては、道行きは面白く、トリックも悪くはないんですが、トリックの使 い方に疑問があります。 何のためにこの死体移動トリックを用いたのか? 東京で死んだと思われた男が実は 北海道で殺されていたというのだから、当然、北海道にいる犯人(主犯で実行犯)のアリ バイ作りのためなんでしょうけど、犯人は最終盤になるまで警察から疑われることはあ りません。死体移動トリックが解明されたあと、初めて疑われるのだから、ある意味全 くの無駄と言ってもいい。 さらにおかしいのは、この犯人、主犯と書いたからには当然、共犯者がいます。その 共犯者は死亡推定時刻に東京におり、警察からめっちゃ疑われます。主犯のためだけの アリバイ工作って、そんなにメリットないような。そもそも、共犯者が東京にいるのな ら、ある程度リスクのある死体移動なんてせずに、共犯者が、ターゲットが東京にいる 内に直に殺せばいい。共犯者にはアリバイトリックの恩恵がないんだから、直に殺して も表面上は同じでしょう。 この共犯者、主犯によって自殺に見せ掛けて殺されますが、共犯者の行動が不自然だ ってことで警察も粘り強く捜査し、真相に辿り着く。 結局、共犯者を使ってアリバイ工作をしたがために、真相に辿り着かれてしまったよ うに思えてなりません。 ではでは。
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