#3716/3718 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/12/11 19:22 ( 25)
奇想で競う 永山
★内容
『第一回京都短編ミステリー新人賞』なるコンテストが募集中だと、二日ほど前に、
たまたま知りました。
何に惹かれたかと言いますと、まず、審査委員の一人に島田荘司の名前がある。もち
ろん下読みの人がいるんでしょうけど。あと、ポスターで「あなたの奇想が本に、映画
になる」と謳っていること。この“奇想”がいい。(^^) 島田荘司の愛読者なら確実に
イメージできるであろう言い回し。
ハードルもいくつかあって、その筆頭が、作品の舞台は京都であることが条件とされ
ています。全編京都でなくとも、一部でもかまわないみたいですが。加えて、舞台を京
都とする条件に付言する形で、“名所・旧跡・史跡など土地の魅力を活かした作品を応
援”とあるのも少々気になります。観光地としてのアピールにつながる内容が求められ
るのだとしたら、逆に言うと土地や人のことを悪くは書けない訳で。(^^; この賞を見
て最初に思い付いたネタが、不法投棄または電線地中化を絡めたものなんですが、不法
投棄は書きづらいか? 過去の受賞作に当たって傾向を探ろうにも、第一回では無理だ
し。
あと、応募はネットからでも受け付けているものの、締め切りが十二月末日というの
もちょっときつい。募集していることに早く気が付けって話ですけど。
一方、分量は四百字詰原稿用紙10〜130枚相当(約4000〜52
000字)となっていて、ショートショートも可となっており、長さ的には今からでも
間に合うかもしれない。
あと、完全未発表作品であること、一人一作まで、生成AIを用いるのは不可なども
定められています。
自分は今回出せるかどうかは微妙ですが、第二回以降も続いてほしいので、ここに書
き込んでみた次第。
ではでは。
#3717/3718 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/12/12 16:55 ( 23)
不自然さはありつつも 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第八回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
警察学校の射撃の実習中に、学生が学生を撃つ事案が発生――というと、現実にも似
たような事件が起きましたから、どうしても意識が引っ張られます。本ドラマはさてど
んな解答を用意したのかなと楽しみに観ていたら、次回に続くになっちゃった。前後編
の前編だったのね。しかも次で最終回ってことは、大ネタなんだ。まあ確かに、警察学
校内で発砲事件となると、大ごとではあります。
そんな大事件なのに、警察学校及び実習教官は、防犯カメラ映像の一部しか提出せ
ず、残りは拒むという不可解な挙に。一応、理屈は付けてありましたが、到底納得いく
ものではなかった。
ドラマ上、大きな謎の一つが、発砲した男が「こんな事件を起こさなくても警察官に
はなれなかった」と供述していること。普通に考えて思い付くのは、加害者及びその遺
族は警察官になれないという噂をよく耳にしましたが、仮に噂通りだとして、被疑者は
どんな事件で警察官になれないと思ったのか。キャラ設定で、被疑者は父親が殺人の被
害者として亡くなっており、その辺が関係してくるのかな。被害者だと思われていたが
実は加害者だったとか、殺された父親も裏で何か悪事に手を染めていたとか、そういう
展開になりそう。前編を観終わった時点で一番怪しいのは教官ですが、被疑者は教官か
ら何かか吹き込まれて、嘘を信じてしまったパターンなのかな。
で、その被疑者を演じた大橋和也、今までバラエティ番組でしか見たことなく、かす
れ声のはしゃぎキャラって認識でしたが、思った以上に演技できるのね。お見それしま
した。
ではでは。
#3718/3718 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/12/13 17:39 ( 29)
どこまで史実に沿わせるか 永山
★内容
ミステリのプロット作りで。
あるトリックによって不可思議な現象を起こすには、とある災害の発生が前提条件に
なる、とします。ここでは地震としましょう。かなり強い、でも都市がまったくの機能
不全に陥るまでには至らないレベルの地震。
ここで、小説の舞台としてどこでも自由に選べるのであれば、さほど悩まなくもいい
かもしれません。ぼかして書くか、何ならいっそ、日本国内にある架空の都市というこ
とにしたってかまわないでしょう。
しかし、もし場所が限定されていたら? たとえば一昨日話題にした京都短編ミステ
リー新人賞のように、物語の舞台は京都とすることが条件付けられていたら。
「創作は創作だ」と割り切り、最初から、史実とはそぐわないことは承知の上で書く
か。それとも一応、調べてみるのか。
後者を採ったとして……調べてみたところ、条件に合いそうな強さの地震が何度か起
きていることが分かった。時代の都合も加味すると、採用できそうなのは二つに絞られ
る。ただ、どちらの地震も日中に起きている。
小説内で事件を起こす時間帯は、夜の方が何かと都合がいいし、一般的?な犯人の行
動原理にも即している。明るい時間帯でも描けなくはないだろうが、制約が多くて窮屈
だ――という風な場合、どちらを選ぶべきか。できる限り史実に沿うようにするか、小
説としての結構を優先するか。
一般論というか最大公約数的な考え方を想像するに、戦争や大規模な災害、自然現象
(災害だけでなくハレー彗星接近なども含む)、広範囲に渡る病の流行といった事柄
は、(できる限り)史実に沿うようにすべきだとする人がそれなりにいるんじゃないか
しらん。過半数かどうかは分からないけど。読者・作者にかかわらず、「作り話なんだ
からどーでもいいじゃん!」て人も一定数いるに違いないですから。
史実に沿わせるべき派にしても、単なる積雪レベルになると途端に崩れるんじゃない
かな。創作の世界において東京は恐らく毎年クリスマスイブに雪が積もるほど降ってお
り、それを駄目だと言う向きは多分いないでしょう。(^^;
ではでは。