#3599/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/28 16:50 ( 28)
でも鹿なぜ鹿 永山
★内容 25/08/28 16:51 修正 第2版
WOWOWのドラマ「怪物」第八回を録画視聴。ネタバレ注意です。
第七回の感想で記した幹男についての想像は外れていました、よかった。(^^; まさ
か幹男自身が車で琴音を轢いていて、なのにそれを鹿を跳ねたと思い込んでいたとは。
てっきり、母親に「鹿を轢いた」んだと言い含められたのかと。
で、敢えてケチを付けるのなら、物語としてはどうして鹿なのかの説明がほしいとこ
ろ。猪や野ウサギではなく、鹿である理由。琴音の身に付けていた物の中に、バンビの
絵柄があった、とかでもいいからさ。
読み違えていたと言えば、建設会社社長・中橋の足。登場してからず〜っと杖を突い
て、右足を引きずるような歩き方をしていたから、もう疑いもしなかった。まさか右足
は何ともなくて、普通に歩けるなんて。でもまあ、これについても伏線・手掛かりがあ
ればよかったのにと思う。中橋が一人で歩いたはずなのに、地面に杖の痕跡がなかっ
た、とか。
幹男が琴音を轢いたことを思い出しましたが、彼の証言は「倒れていた琴音を轢い
た」というものであり、遺体の骨折具合にはそぐわない。その違いに、富樫はすぐ気付
いてよさそうなのに、何故かそういう風には描かず、そればかりかあたかも(「俺を殺
してくれ」と頼んでくる幹男をほんとに殺したかのような描写を入れるという、よく分
からない演出。幹男が生きてることはすぐに分かるようになってるし。
証言と遺体状況の差違に視聴者が気付いていることは制作サイドも承知しているの
か、ラストでは最初に琴音を跳ねたのは、八代父が運転する車だったことが示される。
ここはよかった。あと二回あるから、だらだらと引っ張られるのも覚悟していたのです
が、さっと肯定してくれて、スピード感が出た。
前回ラスト近くで署長が殺されましたが、今回はそれが全国的な大事件として扱われ
ていることが、登場人物の台詞で語られました。その割に、地元警察署に来るマスコミ
は少ない(というかいない?)し、捜査に当たる人員も増えたようには見えない。“そ
ういう場面は描かずに省いただけ”と言われればそれまですが、臨場感の観点からは描
いた方がいいんじゃないかなー。
ではでは。
#3600/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/29 20:11 ( 27)
ぼっちゃん、そして歩容 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」第八回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
最後まで観てから、「冒頭のシーンで、映像によるシンプルな叙述トリック――さ
も、赤シャツの男が銃撃犯のように見せ掛ける――が仕掛けられていたのかな?」と思
い、観直してみましたが、そのようなトリックはなかった。(^^; 単に真犯人がたまた
ま赤シャツを着ていたのか、あるいは近辺に赤シャツを常用する銃を隠し持った若い奴
がいるという噂を聞き、濡れ衣を着せるために赤シャツを羽織って犯行に及んだか。
被害者が元刑事と分かった時点で、警察はその人の記録を洗いざらい出してくるんじ
ゃないのかな。だとしたら、定年間際の交番勤務時に拳銃を奪われるという失態を犯し
たことが、なかなか明らかにされないというのは不自然な印象を受けました。ドラマチ
ックな展開を優先させたかったんでしょうけど。
犯人は奪った拳銃で二日後にホームレス一人を殺害し、そのまま二十二年間逃げて未
解決というくだりを聞いて、言っちゃあなだけど、ホームレス一人を殺すために、わざ
わざ危険を冒して交番で警察官を襲撃し、銃を奪うというはバランスが取れていないな
あ……と思っていたら、終盤に来て、実はそのホームレス、潜入して張り込み中の刑事
だったという事実が明かされ、やっと納得できました。ホームレスに分した刑事だと知
っていたから、拳銃が必要と考えたのなら、しっくりくる。そこはよかったんですが、
ただ、作中で誰もホームレス一人殺すために拳銃を奪う行為に疑問を抱いておらず、本
当にそういうもんなのかと違和感がありました。誰かに疑問を呈させ、それが後の種明
かしにつながるという風にしてほしかった。(^^)
もう一点、前に懸念した通り、「どうして歩容認証を使わないの?」と感じる場面が
あった。赤シャツの若い男を容疑者と見なしているのだから、テレビの街頭インタビ
ュー映像に映った似た体型の人物を片っ端から照会していけば分かるんじゃないか、と
思える。実際には不可能なのだとしても、視聴者が何故使わないのかと疑問を抱くこと
を想定して、ちゃんとフォローしなくちゃいけないと思う次第。
ではでは。
#3601/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/30 22:53 ( 25)
いつの時代か分からない 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第八回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
今回は人情話に振り切っていたものの、ミステリとしても意外と見所のあるストー
リー展開になっていたような。
まず、まったく同じ日付の遺言書が二枚、金庫から出て来る。どちらかが偽物に違い
ないということで鑑定してみると、どちらも真筆。さあ困った――と、これだけでも結
構興味深い。ただ、少し考えてみると、仮にどちらかが偽物だとするなら、わざわざ同
じ日付にはしないはず。同じ金庫から出て来たのだから、日付の確認は容易い。もっと
言えば、正式な方を破棄していたっておかしくない。
なのでまあ、この時点で、遺言を書いた人が二通りを書いたが最後まで迷って、決め
かねている内に亡くなってしまったと推測できる。
その後、隠し子を称する女性が現れ、話がややこしくなってくる。さらにDNA鑑定
をしてみると、その女性だけでなく、本来の実子であるはずの二人(兄妹)までもが、
実子ではないと鑑定される。この辺りの展開がなかなか面白い。
で、ここでもまた問題があって、三人のDNAを調べた段階で、今回の話の結論につ
ながる事実はほぼ把握できていただろうに、そのことをすぐには示さず、ぎりぎりまで
(ドラマ上、盛り上がるように)引っ張るというのは何だかな〜と感じました。
あと気になったのは、自身(男)が子供を作れない病気だから弟に頼んで、弟と妻と
の間に子をもうけるという考えは分かるのですが、どうやら本ドラマの描き方から推し
て実際に肉体関係を持って子をなしたらしいのが、首を傾げたくなる。体外受精の技術
がない時代ならまだしも、そうではないでしょう。
法律に関しても疑問があるけど、この手のドラマはきちんと監修してるはずだから、
とりあえず信じる。
ではでは。
#3602/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/31 19:46 ( 50)
「〇〇、××やめるってよ」大喜利 永山
★内容
書き込みのネタのストックが乏しくなってきたので、ぱっと思い付きでタイトル通
り、やってみようかと。大元は言うまでもありませんが、後に映画化もされた小説『桐
島、部活やめるってよ」(朝井リョウ 集英社)。
一応、事前にざっと検索して、ネタ被りを見付けた物は省きました。
・転職?
“ゴルゴ、殺しやめるってよ”
・恒例行事
“大仁田、またやめるってよ”
※プロレスラーの大仁田厚は七度引退して七度復帰しているようです
(2025年8月時点)
・これまでは舐めていた?
“ガリガリ君、舐めるのやめるってよ”
・代名詞を封じる
“折原一、叙述トリックやめるってよ”
・季節の移り変わり
“あそこのラーメン屋、冷やし中華やめるってよ”
・何でも屋
“テレビに出てた団子屋、だんごやめるってよ”
※TBS系のバラエティ番組「それってどうなの会」にて、手軽に儲かりそうな食品
を番組の提案を受けて試しにやってくれる(普段は赤字続きと言われる)団子屋さんが
しばしば登場します。タピオカミルクティ、焼きそば、クレープ等々。
・もう無意味だから
“生成AI、人間から学ぶのやめるってよ”
・周知の事実
“石破、やめるのやめるってよ”
・来年は次の大会
“大谷、あこがれるのをやめるってよ”
御粗末様。ではでは。
#3603/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/02 17:39 ( 25)
舞台的ドラマ 永山
★内容
TBS系で放送のドラマ「19番目のカルテ」第七回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
何か、ふわっとしたまま話が進行して、そのまま次回に続くとなった印象が強かっ
た。主人公の師匠・赤池が大病を患っているのは、ドラマの構成や暗示によって明らか
で、それを最後まで引っ張るというのはよくある手法ではあっても、冗長に感じられ
た。
間を埋める別個のエピソードが弱かったというのもあるかもしれない。心臓手術をこ
れから受けようという患者の不安な心理をあますところなく、きっちり表現していたよ
うに思ったけれども、物足りなさが残った。言葉のやり取りがメインになっていて、ド
ラマにして観る必要性を感じづらい。動きの少ないシーンがあるのは仕方がないけど、
いい話っぽい台詞や気付きのある話だけで埋められるとは限らない。緊迫感や緊張感と
いった情感に訴えるものが、もうちょっと強くないと、本来、今回の半分近くを支える
エピソードであるべきものが、単なる小エピソードの一つに感じられて、消費しちゃ
う。
と、物足りなさを感じながらも、キャラクター同士の関係性や、主人公・徳重と師匠
の過去を知るという意味では、よかったと言える構成でした。特に徳重と赤池は文字通
り同志と呼べそうな程、志が同じ方を向いていて、互いのよさを認め合っている雰囲気
なのに、大病を患う赤池が徳重を頼らない、病の話をしようともしないなんて、理解が
及ばない。そこから生まれる「何故?」が知りたくて、続き(最終回)が待ち遠しい。
(^^) 師匠の赤池から徳重に対する最後の宿題的な位置付けと予想。
あ、あと、徳重と赤池による浜辺でのシーンは、舞台を思わせる演出で何か特別なも
のを見せようとしている感がありました。私にはその詳細は感じ取れないけど(^^;、そ
れでも、ユニークな演出だなとは思ったです。
ではでは。
#3604/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/03 16:54 ( 22)
当たりと外れと不可解さ 永山
★内容
WOWOWのドラマ「怪物」第九回を録画視聴。ネタバレ注意です。
二十五年前の事件・事故に関して、だいたい明らかになった。前回までの内容で想像
していたのとは大枠では当たっていても、細部では結構違ってた。特に、八代父や田所
らの絡む交通事故で死んだ琴音の遺体を、どうやって柳に富樫宅の地下室の壁に塗り込
めさせたのかが不可思議だったのに、まさかの単なる偶然とはがっかり。
付随して、中橋が連続殺人の犯人は柳だと知っていた節があるのは不可解。疑う以上
のレベルで確信を持っていたように描かれていたけれど、根拠は何だろ?
その中橋社長、予想した以上に悪者だった。本ドラマに登場する悪人全員と何らかの
つながりがあるような気さえする。足の負傷が偽りであることを徹頭徹尾隠し通してい
るのも凄いと思うんだけど、そもそもどうして隠そうと思ったのかのきっかけについ
て、言及がないような。まあこれはさほど不自然ではなく、中橋ほどのキャラなら、た
とえば負傷の原因を作った相手や保険会社からずっと金をふんだくれるように偽ってい
るということで、すんなり納得できる。(^^;
悪者といえば、八代父も権力志向の化け物(作中でも息子から同様の言い回しで表現
されていた)で、出世のためなら家族を犠牲にすることも厭わない、冷酷非情を絵に描
いたようなタイプでした。妻への仕打ちが描写されましたが、ああいうことがあったな
ら息子の八代が反発を覚えるのも道理。そして犯人達を追い詰めるために、八代が反り
の合わない富樫の手法に倣うという流れが、いかにもドラマ的だなあ。
前回の感想で記した、幹男のトラウマが鹿であることの説明が今回ありました。期待
していたほど深い物ではなかったけれども、ちゃんと触れたことは評価したいです。
ではでは。
#3605/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/04 17:33 ( 25)
変身の二局面 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」第七回を
録画視聴。ネタバレ注意です。
現実の事件を思わせる、殺人容疑で十二年間逃亡を続けている女性。女の周辺では夫
を含む三人の男が姿を消しているが、血塗れの現場があるだけで遺体は見付かっていな
い。
三人の内、一番新しい事件はつい最近起きたもので、女の行方を追っていた記者が行
方不明になった。記者の宿泊していたホテルの部屋には、書きかけの原稿があり、そこ
にある記述から、現在女がよく立ち寄る場所が分かったので、スティンガースの面々は
それらの場所にバイトとして潜り込む等して、女を発見・接近しようというもの。
ここまではいいんですが、最後に解決してみると、女には(元)刑事が継続的に協力し
ており、三人を殺したのはいずれもその刑事の仕業。三人目の記者に関しては、刑事が
女の逃亡に手を貸していることを記事に書かれそうになったからというのが動機で、元
刑事は原稿の中から自身に筆が及んだ箇所を持ち去り処分した、ということでした。っ
て、いや、自分のとこだけ持ち去って何の意味があるのよ? 全部持ち去らなくちゃ。
中途半端に原稿を残したせいで、女の居場所が突き止められ、結果、元刑事も捕まるこ
とになったのは、大きなミスであり、矛盾だと思う。
あと、遺体の搬出・移動をどうやって行ったのかの描写がまったくなく、分からなか
ったけれども、特に宿から運び出すのは相当な困難を伴うはず。大きなスーツケースを
用意するにしてもそれだけで目立つし、防犯カメラや車載カメラをいかにして避けるの
かという問題もある。面倒な場面を都合で省略したように感じました。
それらを除けば、他は概ねよくできた脚本だったかと。人情物の側面があったし、女
逃亡者の一変する言動が面白くも興味深い。捜査側では、小山内の特技であるコスプレ
を、逃亡者の変装(整形手術?)と対比させて、これまたうまく絡めていました。
ではでは。
#3606/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/05 17:25 ( 34)
すぼむラスト 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」最終回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
あら? あっさり終わった。それなりに期待していた分、しょぼくれた印象が強まっ
てしまったかも。最終回なのでとっておきの最新科学技術の一つでも飛び出すかと待ち
構えていましたが、何にもなし。(^^; それどころか、極当たり前の捜査――防犯カメ
ラ映像の収集とパソコンデータの復元がメインで、事件解決にすんなり至る。二十五年
前のパソコンからのデータ復元ぐらい、もうちょっと苦戦するくだりがあっていいだろ
うに、次から次に「復元できました!」の一言で、とんとん拍子に進む。見ているこっ
ちは拍子抜け……なので「とんとん」だな(笑)。
坂崎蘭、小学五年生からパソコンに触れ、天才ハッカーと呼ばれるレベルなのに、警
察のデータをかすめ取るためにウィルス送り付けた旧式パソコンをずーっと取っておく
なんて、なんて物持ちのいい。(^^; そのせいで二十二年前の犯罪が明らかになったけ
ど、思い出の品だから捨てるに捨てられなかったとか? それならせめて、ウィルスを
送り付けた痕跡ぐらいは完全に処置しておかなくちゃ。天才ハッカーならそこまで気が
回らないはずがない。
が、「坂崎蘭は犯行当時十四歳、ハッキングの時効は3年。この件(捜査員がホーム
レスに扮して張り込んでいたが射殺され、暴力団の取引現場を押さえることにも失敗→
警察の信用失墜)が表に出ることはないだろう」と言っていたけれども、そうかなー?
まず、坂崎蘭が悔い改めてすべてを公にする可能性がゼロではない。悔い改めなくて
も、これって警察の弱みじゃないかと気付いたら、何らかの形で利用する恐れなきにし
もあらず。
それ以前に、蘭の兄である坂崎龍が犯人として逮捕された事実がでかい。今の世の
中、ネット民を中心に、鵜の目鷹の目で犯人(容疑者)の身辺情報を探るでしょ。龍は
蘭との写真をSNSにアップしていたくらいだし、つながりは簡単に分かる。さらに坂
崎蘭は小学生のときにパソコンの天才少年として新聞に載っている。早い段階で、「あ
のときの少年がこの殺人犯の弟か」と把握される。ネット界隈ではハッカーとして有名
みたいだし、「兄の犯罪に関わっているんじゃないか」と疑いの目を向けられるのはほ
ぼ必定。住所であるタワマンに家宅捜査が入ったこともじきに分かるだろうし、こうな
ると隠しごとが表沙汰にならずに済むのは、かなり厳しい気がする。
シリーズ化の意欲満々で締め括られましたが、捜査技術の進歩は今後加速度的に速ま
ると思えるので、急がないと第二シーズンを作る頃にはまったくの別物になっているか
も?
ではでは。
#3607/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/06 17:08 ( 27)
なくて七癖なくせ癖 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第九回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
どーも構成がうまくないのか、物語の非常に早い段階で底が見える。地上波のエンタ
メ・ドラマとして、ある程度の分かり易さは必要でしょうけど、本ドラマの今回エピ
ソードはやり過ぎの部類に入ると思う。
少し具体的に書いてみると、まず、正当防衛を主張しようというのに遺体をガソリン
で焼くってのが尋常でない。何らかの別の狙いがあるのではと、察する視聴者は少なく
ないだろうし、そうなるといかにも犯人の女性を助けている風の日野という男には裏が
あることも想像できる。
次に、犯行現場の家は掃除がなされていたのに、犯人の女性と被害者・寺井の犯行模
様を示す指紋だけがしっかり残っていたと判明するくだり。これでもう決定的。不自然
極まりないこの状況、主人公の土門が指摘しましたが、本来なら警察が早々に気付くべ
き。
黒焦げ遺体、不自然な指紋と来て、被害者の寺井は借金まみれ、天涯孤独も同然の身
でなおかつ住所不定故DNA鑑定に必要な試料が採取できない……となると、これは被
害者が別人であるとしか考えられません。誰かと入れ替わっている。その誰かは、当
然、女性に協力しているふりをしている男で決まり(寺井が日野を名乗っている)。
以上、それなりに複雑なのに、早々に勘付かれるような構成には疑問。
さらに問題だと感じたのは、半ば辺りで、土門が現場の指紋と自称・日野の指紋とを
比べて一致したとの結果を得ているのに、その時点では日野を疑う素振り一つないこ
と。どう考えても、指紋の一致をみた時点で入れ替わりを想像するでしょうに。何でこ
んな不可思議な構成にするのか、理解に苦しみます。折角のよさが消えているとしか。
似たような感想を書いている気がしたので遡って調べてみたら、このドラマの三話と
七話が該当する。今回も含めて三つのエピソード、演出が同じ人(他のエピソードの演
出には関わっていない)らしいので、これはこの人の癖なのかな?
ではでは。
#3608/3608 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/09/07 17:29 ( 20)
カットのシーンをカットする 永山
★内容
WOWOWのドラマ「塀の中の美容室」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
放送が三十分枠ということもあるのでしょうが、芯となるストーリーが見出せないま
ま、ふわっとした雰囲気で進んでいく。一応、主人公である美容師・葉留が過去に起こ
した事件に関する諸々がメインなんでしょうけど、どうやらハサミが凶器として使われ
た事件なのかな?と想像できるくらいで、ほとんど進まなかった。
その代わりというわけではないんでしょうけど、情報小説(小説じゃないけど)の側
面が強く出ていて、興味深く観ています。刑務所及び刑務所内の美容室の決まり事、外
部のお客さんは受け入れるが男性は不可とか、色々出て来て面白い。希望する受刑者に
理容師免許の授業を行う専属の先生も出て来て、当然ながら公務員になるとか。
初回にちらっと出て来た由紀さおり演じる高齢女性・鈴木公子が、美容室の客として
来店。めっちゃ、おしゃべり。(^^; 自分本位で勝手に歩き回るし、美容室や美容師の
ことを詮索するし、正直、嫌味でうるさい・鬱陶しいレベルに感じた(一緒に観ていた
父も同じ感想)んですけど、葉留も応対した刑務官も何か喜んでいる。一つは、鈴木が
初のリピーターになってくれたという理由から、そしてもう一つは、葉留にとっておし
ゃべり自体が楽しいという理由。この後者の視点は、男性はなかなか持てないかも。一
般に女性はお喋り好きというイメージが広まっていると思いますけど、それ以上に受刑
者である、というのが大きい。にしても、髪のカットだけで二時間も費やした、という
のはしゃべりすぎじゃあ?(^^;
ではでは。