AWC ◇フレッシュボイス2



#3549/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/11  17:06  ( 27)
変な展開   永山
★内容
 J:COMBSで放送のドラマ「半七捕物帳」第七話『唐人飴』を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 うーん? 何か評価が難しいな。「一昨年、昨年そして今年と、切り落とされた片腕
が見付かる」という出だしは、猟奇さもあってなかなかいいと思ったのですが、続く構
成がいまいちすっきりしない。
 まず、過去に起きた二件の腕切り落としは現在進行形の事件とは無関係で、かつ未解
決のまま終わった。何それ。てことは一番新しい事件の犯人が、過去の件を真似たのか
と思いきや、そういうこともなし。仮説の一つとしてすら出て来ない。
 それから、この発端で、ストーリーは何故か女性の同性愛が主軸となる。バランスが
よくないような。あ、切り落とされた腕というのはいずれも男の物です。
 次に、現在進行形の事件の被害者は死んでなくて、ある場所に押し込まれているので
すが、切断されてから何日も経っているのに、碌な治療も受けられずによく助かったな
と。
 さらにその隠し場所(押し込まれていた場所)に気付かれた可能性が大にもかかわら
ず、犯人は被害者を移動させることなく、そのままにしており、後日踏み込んできた半
七らによってあっさり発見され、悪事を暴かれる。何してたん? ^^;
 腕を切られた男の弟が、犯人の当たりを付けるまではいいとして、その後、兄を取り
返すために犯人を襲って、片腕を切り落とすという展開には目が点になりました。なん
つーか、ならず者集団同市の抗争みたい。実際は、片方はならず者ですが、もう片方は
一応真っ当な役者。
 半七が手掛かりを得るくだりも偶然の作用が目立ったし、推理物として雰囲気はよい
のですが、道行きがよくなかったかな。
 いくら何でもこれはなあと感じたので、原作を青空文庫で当たってみたところ、輪を
掛けて分かりにくい話だった。(^^; 与えられた分量では足りなかったのか、駆け足で
まとめた感がありありと。

 ではでは。




#3550/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/12  17:42  ( 28)
江戸時代に飼えるかどうか知らんけど(^^;   永山
★内容
 J:COMBSで放送のドラマ「半七捕物帳」第八話『怪談津国屋』を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
 サブタイトル通り、怪談仕立てのストーリー。身投げした若い女の幽霊が出たり、人
魂が出たり、ろうそくがいきなり倒れて小火になったりとそれらしいネタを盛り込んで
いて、まずまず面白い。当時なら、霊の存在を信じる人の割合も高かっただろうから、
大の大人らが怖がってもさほど不自然じゃないし。種明かしの段になると、やや子供だ
まし感が出てしまうのは仕方がないか。それでもろうそくのトリックは、単純だけど効
果的だと思ったです。
 幽霊に化けた女と首謀者の女が揃って闇夜に消えていく場面、ここが一番不可思議で
どうやったのか分からなかったのだけど、これについての説明はなし。壕を、丸太に乗
ってすーっと移動している感じ、ただし手は動かしていない……となると、水面下に仲
間がいて、目撃者からは見えないように引っ張っていたとしか。(^^;
 犯人グループが思った以上の大人数で、仮にうまく行ったとしても分け前少なそう。
軽業師崩れとのことですが、長細い手裏剣を使う様は、まるで忍者でした。逃げた仲間
を半七らの目の前で、手裏剣で処分しちゃうのは、現代ドラマにもよくあるシーン(もち
ろん手裏剣じゃなく銃ですが)を取り入れたのかな。

 続いて同じく第九話「蟹のお角」は、完全に人情話。推理物としてみるべきところは
なかったように思います。巾着切り=スリを描いてはいましたけど。
 元スリのお角が、夫でやはりスリの共犯者だった巳之吉が真っ当な暮らしを歩もうと
する網膜行かず、巳之吉の方がお角に隠してスリに逆戻りしている、という設定。巳之
吉は新たな共犯者として、別の女を家に連れてきてお角の留守中に技を仕込んでいる。
そのことにお角が気付く流れが、もっと面白くできたんじゃないか、つまりミステリと
しての趣向を凝らせたと思います。というのも作中、お角は文鳥を飼っているのです
が、これをオウムや九官鳥の類にし、巳之吉が教え込む声を覚えて喋るようになる……
てな具合に。

 ではでは。




#3551/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/13  17:29  ( 21)
耳とか歩容とか   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」初回十分拡大を公
式配信で視聴。ネタバレ注意です。
 とりあえず観てみる予定の脳内リストに入れていたのに、タイトルがうろ覚えだった
ため、「大追跡」って芸能人がかくれんぼするあれかと思い、本放送時はスルーしてし
まいました。(^^;
 捜査一課がSSBCを見下す構図が提示されましたけど、世間一般の感覚では、多
分、何でここまで見下せるのか理解しがたい人が大半なんじゃないかな。税金使ってい
るんだし、協力して最高の形で結果を出してくれよんてなもんで。まあ、今回のエピ
ソード中に、マスコミが捜査一課長に「事件の早期解決はSSBCのおかげじゃない
か」みたいなことを尋ねる場面があったので、その辺の手柄争いや世間の露出度で、捜
査一課が面白くないと感じていることを表したいんでしょうけど。
 SSBCの手法の一部――防犯カメラに映った人の耳で同一人物か否かの判定をする
――は、これこそ(他局のドラマですが)「最後の鑑定人」で扱うべきネタじゃないか
と感じられた。もちろん、現実的に警察がこの手の科学捜査をやっているのだから、民
間である最後の鑑定人だけが用いる技法とは言えないのですが。最先端を行く感じは、
「最後の鑑定人」にもほしい要素だと。
 論点がずれましたが……本ドラマでSSBCが示した手法は、知っている人には珍し
くないでしょうが、ドラマなどではまだまだ馴染みのない物だろうということで、一定
の効果を上げるのに貢献したと思います。

 ではでは。




#3552/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/14  17:38  ( 22)
割とそのまんま   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「殺した夫が帰ってきました」第一話無料放送を録画視聴。ネタ
バレ注意です。原作は桜井美奈による同名小説で、未読。
 タイトルそのまんまのストーリーが繰り広げられました。DV夫の暴力に耐えかねた
妻・茉菜が夫を崖に突き落として殺害。五年後、アパレルメーカーでデザイナーとして
勤める茉菜は、取引先の男に仕事外でつきまとわれて、迷惑を被っていた。男は茉菜の
住むマンションにまで現れ、いよいよ実力行使に出ようとしたとき、夫が現れて止めに
入ってくれた。男が退散したあと、驚く茉菜に夫は「記憶喪失になっていた。事故に遭
ったらしい」という。確かに殺したはずなのに……。
 夫は、茉菜が丁寧語を使い続けることに違和感を覚えたのか、訳を聞く。茉菜が、記
憶喪失になる前の夫が暴力をふるっていたことを告げると、夫は心を入れ替えると約束
し、その言葉の通り、“よい夫”として振る舞うようになる。
 ――こんな感じで、かなりテンポよく進みました。その一方で、夫がどこでどう暮ら
していたのか、病院にいたのならその世話や治療費はどうしたのか、ニュースにならな
かったのは何故かといった疑問点には全然触れなかったため、非常に気になった。茉菜
の側にしても、夫が五年も不在だったら周囲の人に不審に思われるのが普通だろうに、
そのようなことの言及は一切なし。
 ポイントとしてとりあえず、夫は本当のことを語っているのか否か?ですね。あと、
基本的に茉菜の視点で描かれているのですが、時々解釈の難しい表情を見せているのも
注目すべきか。原作が小説ということもありますし、叙述トリックが仕掛けられていそ
うな予感がしてきましたが、果たして。

 ではでは。




#3553/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/15  17:12  ( 21)
はまらない   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「DOPE麻薬取締部特捜課」第二回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 うーん、やっぱり好みからはズレているなあ。広義のミステリに含まれる捜査物・刑
事物だし、異能力バトルも基本的には好きなんですけど、それをただ合わせただけでは
好みの物になるとは限らない。
 今回のドーパーは高速移動できる能力を身に付けた、医大受験を何度も失敗している
浪人生でした。って、その能力を身に付けたのなら、試験中に高速移動してカンニング
し放題な気がする。(^^; 立て籠もりにしても能力の使い方が下手で、やられるべくし
てやられた感がありありと。飛び道具を手に入れたなら、高速移動しながら使えば効果
的だろうに、何故か移動したあと立ち止まってから使ってる。
 捜査側も、現場で、「俺の能力、鼻」って声に出すなんて、愚挙の極み。案の定、犯
人に対処されて能力が役立たなくなった。
 あと、今回のドーパー、当初は高速移動ではなく瞬間移動能力の持ち主だと思われて
いたんですけど、その割には警察サイドの緊張感がなかったな。瞬間移動ってことは、
どこにでも一瞬で行ける、つまりいきなり“相手の体内に飛び込む”ことができるかも
しれない訳で、そうなったら即死は間違いない、やばい!って警戒するのが当然だと
常々思ってます。(^^)
 伏線らしき気になる要素をぽつんぽつんと配置しているのは明らかなんですけど、次
からはもう観ないかもしれない。各話の出来がよくない。

 ではでは。




#3554/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/16  20:04  ( 25)
カルテつながり   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「19番目のカルテ」初回十六分拡大を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 総合診療科の医師を主人公にして、その科の新設・存続をテーマに据えたという点で
は、前の期にテレビ朝日系で放送のされたドラマ「天久鷹央の推理カルテ」と同じと見
なしていいんでしょうね。流行り? 全国規模で総合診療科の必要性が叫ばれていると
かあるのかしらん?
 で、この手の話を見ていて、視聴者の何割かが持つであろう疑問――いくら診察して
も分からなかった病名を、主人公がずばりと診断したけれども、そもそも他の医者達は
分からないものなの?――に関しては、やはり解消されない感じ。今回、メインだった
線維筋痛症をざっと検索して調べてみたら、それなりに知られている病気みたいだし、
X旧Twitterで検索したら、番組途中で当たりを付けた視聴者が結構いた模様。
原作の漫画が描かれたのは五年ぐらい前のようですが、この五年間で線維筋痛症を取り
巻く状況が劇的に変化したということもなさそう。
 もちろん、この病気の性質上、他の可能性すべてを除外できてから初めてこれだと診
断をくだせるみたいなので、現実問題として某かの専門医が個人で「うちで分からなか
ったから、あなたは線維筋痛症」とは軽々に言えないんでしょう(本ドラマでも、手間
と経費が掛かるという台詞があった)けど、それにしたって、「線維筋痛症の可能性を
考慮する」くらいの申し送りをしてもいいんじゃないかと。
 と、上述の引っ掛かりを横におけば、総体的に面白く観られました。型にはまった定
番の王道展開と、ちょっといい感じの台詞が相乗効果をもたらしている。今回はまだま
だでしたが、いずれ感涙もののエピソードが来そう。
 関係ないけど主役の松本潤が、片桐仁に似てきたような。(^^; 「99.9―刑事専
門弁護士―」での共演のせいかも(笑)。

 ではでは。




#3555/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/17  14:49  ( 32)
凜凛しい   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」第二回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 ストーリーの道行きはいたってシンプル。途中、いくつか軽い捻りがありました(爆
弾の在処について)が、それらはいずれも分かり易く演出されていたこともあって、視
聴者が充分予想できる範囲内にあったと思います。実際、私も気付いたし。
 というわけで、驚きや意外性は乏しい話でしたが、その分を捜査一課のSSBCに対
する態度のコミカルさ等でカバーし、面白く仕立てていた。さらに、マスコミの一人
(若い女性記者)が警察に無断で撮影した映像が報じられることにより、犯人を説得す
る流れに間接的につながっているのはよくできていると感心。
 あと、自転車の前籠に時限爆弾を入れて、がたがた揺らしながら運んでも大丈夫なも
のなのか、気になりましたが、どうなんでしょう? 衝撃で爆発する可能性だけでな
く、コードが抜けて機能しなくなる可能性も結構ありそうな。
 主人公の一人、名波凛太郎について。まず、名前の漢字「凛」ですが、公式サイトを
見ると示の凛であり、禾の凜ではないと。となるとちょっと問題が。示の方の「凛」は
二〇〇四年から人名に使えるようになったので、普通に考えると名波は二十一歳以下と
なりますが、大卒で一般商社に入ったあと警察に転じてきたという経歴からして、二十
一歳ではさすがに無理。公式サイトのキャラ紹介にも、「40歳を前に転職を考え」と
ありますし。ま、改名したことにすれば済む話……と思ったけど、前の名前が禾の凜太
郎だったとしたら、こちらの「凜」が人名に使えるようになったのは一九九〇年以降と
のことですから、どんなに歳を食っていても三十五歳となり、これはこれで「40歳を
前に転職を考え」云々との整合性が少々苦しい。まったく異なる名前、もしくはまった
く異なる漢字の“りんたろう”から今の名前に変えたのかしらん? ^^; あるいはひょ
っとして、SSBCの内部調査をするために派遣されたものであり、“凛太郎”は偽名
という可能性も?
 もう一点、初回からぼんやり感じていたことですが、名波の存在というか扱いが、内
田康夫によるミステリの主人公・浅見光彦を想起させる。光彦は警察庁長官の弟という
立場を積極的に利用しようとはせず、否応なしに周りに気を遣われるというパターンで
あるのに対し、名波は官房長官の甥という立場をここぞという場面でちらつかせて周り
の者を動かしている。この対比構図が意図的なものかどうか、制作サイドに聞いてみた
い。

 ではでは。




#3556/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/18  19:22  ( 26)
二度あることは三度ない   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「怪物」第二回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意です。
 WOWOWのドラマで第二話も無料というのもまた珍しい(次からは有料)。全十回
だからなんでしょうけど、特別感があるな。
 ただ、作品に対する好みを言えば、第一話に比べると若干失速しました。
 何名かの登場人物をたいした台詞なしに長く映す、思わせぶりなカットが多い、多過
ぎます。視聴者が抱く「こいつが犯人か?」という感情を煽り、怪しく見せる効果を狙
ってのものだと思いますが、いささか陳腐な印象がある。それに、尺稼ぎをしているよ
うにも映る。そもそもこの手法、犯人に対しての演出ならいいけれども、それ以外の人
物に用いると、すべて判明したあとで、「じゃあ、あれ(犯人ではないのに怪しい仕種
をした)は何だったの?」となるケースが多いと思います。本ドラマでは、その問題点
が解消されるのかどうか、注意して見ていくことにします。

 J:COMBSで放送のドラマ「半七捕物帳」第十話〜第十三話までを録画視聴した
ので、簡単に雑感を。一応、ネタバレ注意です。
 第十話『張子の虎』は、事件現場に張り子の虎が置かれていたということで、ダイイ
ングメッセージ的なやつを期待したのですが、違った。(^^;
 第十一話『お化け半鐘』は火事が起きていないのに半鐘が鳴らされ、駆け付けてみる
と誰もいない。この短時間で半鐘を鳴らした高所から降りて姿をくらますなんて、人間
にできるとは考えられない。幽霊が鳴らしたのか?という怪談仕立て。有名な外国短編
のトリックを巧みに取り入れた意外な真相。
 第十二話『帯取りの池』は、水面に浮かぶ帯のイメージが第四話『大坂屋花鳥』に何
となく被る。心中し損なった男の行動がやや解せない。
 第十三話『チャルゴロを聴く女』は、男女の仲、特に女心は計り難しといった印象。
 てことで、第十一話が今のところベストかな。

 ではでは。




#3557/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/19  17:37  ( 19)
下げて上げる   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第二回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 初回よりはよくなったと思う反面、問題点もあるかと。
 主人公・土門による科学鑑定の醍醐味はたっぷりあったと思うし、前回物足りなかっ
た目新しさの点においても、いい線を行ったと感じました。鑑定の様をじっくり描い
て、複雑な真相を閃きではなく、事実の積み重ねで導き出したとのが分かる。
 ただ、この経過や面白さは、作中の警察・検察の怠慢によるところが大きいように見
えた、というかそう見えるように描いているのだと思うんだけど。少なくとも、作中の
検察が答を決め付けたいい加減な捜査をしていることだけは確か。
 たとえば、薬莢を調べないのは意図的な物証外しだし、容疑者が一時的に現場を離れ
たあとどこへ行って何をしていたのか、周辺の防犯カメラに当たって突き止めるべきな
のに、まったくしていない(もしくはしていたが、想定した答にそぐわない不都合な真
実だったので、証拠採用しなかった)。あり得ない怠慢ぶりです。逆に言えば、警察・
検察が普通に捜査して、証拠を鑑定に回していれば、土門の活躍する余地はなかったと
さえ言えそう。そこが作品として大きな問題じゃないかと。このドラマに限ったことじ
ゃなく、“名探偵”の名探偵ぶりを示すために、警察の能力を現実離れした著しく低い
ものとして描くのは、作り手の逃げだと思う次第。

 ではでは。




#3558/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/20  17:36  ( 23)
Who are “YOU”?   永山
★内容
 前のスカパー!開放で見たヒストリーチャンネルにて、兵馬俑のことを取り上げてい
た番組Aがありました。発見から現代に至る兵馬俑そのものについての経緯は、これま
でに見聞きしたことと大差なく、合っていると思うのですが、第一発見者(の一人)楊
志発に関する話に大きな違いが。
 番組Aでは、井戸を掘るつもりで土地を掘り返していたら兵馬俑が出て来て、それを
正直に当局へ届けたところ、土地も含めてすべて取り上げられ、その後も身内に裏切ら
れるなど次々に不幸に見舞われ、一九九〇年代ついには自殺した……と述べられていた
のですが、本当?
 今までに他の番組B(二〇〇〇年以降)等で見聞きしたのは、当局に届けていい加減
な扱いをされ、いい目に合わなかったのは確かだけど、第一発見者を称する偽者が現れ
てから、周囲の勧めもあって当人が名乗り出て、今も現地で第一発見者として案内役み
たいなことをしているという話だったような。もちろん、第一発見者当人も映像に登場
して、元気そうだった。
 まさか年代間違いで、二〇〇〇年代に入って以降、自殺したなんてことはあるまいな
と調べてみると、やはりそのようなことは確認されず。では第一発見者を名乗っていた
偽者が自殺したのかとも考え、同様に検索してみましたが、これまた空振り。そもそ
も、番組Aで自殺した人の名前は楊志発とされていたので、偽者ではないと言えるでし
ょうし。
 こうなると、番組Aの内容が間違っていたと思えるのですが、訂正されたという話は
見付からず。せめて、「兵馬俑第一発見者が自殺」という誤報が流れた痕跡でもないか
と調べるも、これまたなし。何でこうなったんだろ?

 ではでは。




#3559/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/21  16:30  ( 20)
半ばの“自白”はフェイクか否か    永山
★内容
 WOWOWのドラマ「殺した夫が帰ってきました」第二話を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 主人公・茉菜の唯一の親友という女性(仮にAとします)が、過去の映像として登
場。その女性Aは名前がまだ出て来ていない、茉菜の夫・和希はAの話を茉菜から聞く
と表情が微妙に変化した。そして今回のラストで、山林の降り積もった落ち葉から骸骨
が露出するシーン――これらから想像を膨らませるに、Aはすでに死亡しているのでは
ないかいな。その死には、茉菜と茉菜の夫のどちらかが、あるいは二人とも関わってい
るという可能性が高そう。
 ありがちでよければ、そもそも和希は茉菜の夫ではなく、Aと夫婦関係にあった、と
か。そして茉菜がAと入れ替わるために、Aそして和希を殺害したと。和希はかろうじ
て組成したが記憶が断片的であり、茉菜に対しても妻なのかどうか分からないでいる…
…。
 そんな風に予想し、当たらずとも遠からずだろうと思っていたのですが、予告映像を
観て、うん?となったです。というのも、茉菜が「真相をすべてお話しします」みたい
な感じで話している場面があったのです。一回が三十分足らずの全六話のストーリーに
て、三話目で真相を打ち明けるような展開って、早過ぎないか。嘘の自白シーンだとし
たら、上述の私の想像は、作者の思惑にものの見事に引っ掛かった可能性が強いかも。
(^^;

 ではでは。




#3560/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/22  19:34  ( 25)
展開予想   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「怪物」第三回放送を録画視聴。ネタバレ注意です。
 まだ先は長いので佳境に入ったとは言えないんでしょうけれど、面白さが増している
感はあります。一方で、前回感想で記した、ほんとにその表情をする必然性はあるの
か?という懸念もまた増している。(^^; まあ、この心配は真相が明かされるまで判定
のしようがないのですが。
 ストーリー展開というか構図としては、富樫と八代の両刑事による罠の仕掛け合いに
なってきたような? これでどちらも犯行とは無関係なんだとしたら、警察何やってん
だ?となりますが、果たして。
 ここからは私の妄想的推理というか想像。八代は本気で富樫を疑っているのに対し、
富樫は過去の事件の犯人は年齢的に八代でないと分かっていることもあり、別の目的が
ある様子。それでいて八代を執拗に挑発するように見えるのは、八代と関係の深い人物
を引っ張り出すためではないか。具体的には、八代の父で警察庁次長の八代正義が、富
樫の真のターゲットなんじゃないかな。八代正義は過去の事件が発生したとき、地元警
察の署長だったのだから、距離的には近くにいた訳だし。ただ、当時の警察署長が何で
富樫の妹の失踪(恐らく死亡)に関わったのか、十指の切断は何のためかといった細部
はさっぱり分からん。(^^;
 二十五年経った現在また犯行を始める理由なんて、さらにないし。別人の犯行で、そ
の正体を探らせるために息子を送り込んだというのなら分からないでもないけれど、息
子の八代は独断で動いているもんなあ。どちらかというと、父親が署長時代に解決でき
なかった事件を解決してやろうという野心?に満ちている印象。
 富樫が八代正義に疑いの目を向けるきっかけも必要だけど、過去の事件で有力容疑者
として取り調べられた際に何かあったとか、刑事になったあと気付いたことがあったと
かで片付くかな。

 ではでは。




#3561/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/23  16:56  ( 25)
タイトルだけはコンゲーム映画を想起させる   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」初回十五
分拡大を録画視聴。ネタバレ注意です。
 漠然と想像していたよりもずっとコミカル。犯罪捜査物なのに緊迫感・緊張感が欠け
ている、と言っては言いすぎかもしれませんが、全体的に緩い。
 捜査する側がコミカルなやり取りをするのはまだ許容できますが、犯罪者側の判断が
緩いのはちょっと気になります。主人公の一人、二階堂室長の台詞にあったように、犯
罪グループのトップは、乾が刑事だと気付いた時点で始末できるチャンスは何度かあっ
たのに、意識を失わせただけで、アジトまで連れて来る(結果、乾が持たされた偽造パ
スポートの発信機で場所特定)という警察を助けてやっているような振る舞い。発信機
の有無を徹底的にチェックするか、もしくは刑事を拉致するなんて真似はやめてさっさ
と逃亡すればよかったのに。となると、グループのトップはやはりやめたかったことに
なるのかな。警察にガサ入れさせることで組織を解散へと自然に導き、あとは逃げ切れ
ばよいと考えていたのか。
 トップの正体については、意外さを狙ったものなんでしょう。けれども、ドラマの構
成を考慮に入れてメタ的に推測すれば、この正体は真っ先に浮かぶ人物であり、意外性
はなかった。
 あと、このドラマだけではないかも知れませんが、初回にしてはエピソードが弱いよ
うな。おとり捜査のフォーマットは示せていたけれども、敵サイドがいまいち驚異に感
じられず。主人公らの捜査とは別件で内定が入っていたみたいだし、主人公らがいなく
てもいずれ解決できていたのでは?と思えてしまう。そういった部分も含めて、初回に
こそもっと力を注いでほしい。
 もう一点、番組タイトルにある「検証」を示唆するシーンがなかった気がする。今後
どう描かれるのか、頭の片隅において視聴継続。

 ではでは。




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