●連載 #1156の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
副題:脳科学的に肛門性愛と「死への欲動」を考える 「私は東大で認知心理学を学んだが、別の解釈が出来る。 それは脳科学的な解釈だが」 「はぁ」 「聞きたい?」と如何にも言いたそうに聞いてきた。 「はぁ」 「ちょっと最初はとっつきにくいが。 脳には、というか、大脳辺縁系と大脳基底核には海馬と尾状核というところが あるんだが。 海馬は空間把握をするところで、 尾状核は反復記憶みたいな場所なんだけれども…。 海馬は空間認識だから、海馬がでかいと空間認識に優れるんだ。 だから、ロンドンのタクシードライバーは海馬がでかいんだけれども。 タクシーの運ちゃんに限らず、ネズミでも、 迷路、よくネズミの実験で使う迷路ね、実験心理学とかでも使ったでしょう、 その迷路の真ん中に餌をおいておいてネズミを放すと、 海馬があれば、餌の位置を俯瞰的に一発で当てるんだね。 ところが実験で、ネズミの海馬を損傷させると、尾状核を使う様になる。 そうすると、迷路の角から入っていって、たどり着けないと戻ってきて、 又次の角、というように、トライ&エラーを繰り返す」 「海馬だと俯瞰的に見るけれども尾状核ではトライ&エラーを繰り返す」と明子巡査。 「その通り。 又この実験では、尾状核は反復性障害にも関係あるとされている。 何回も何回もガス栓を確認しないとダメなガス栓恐怖症などだが。 あれは実際には見えていないんじゃなかろうか。 海馬が健全なら一発見て閉まっていると確認できるが、 尾状核だと、迷路の角から餌を見る感じだから、ちらちらしていて よく見えていないんじゃないのか」 「フロイト博士の反復強迫、嫌な事を反復するというのに似てますね。 拒食症患者がリスカを繰り返すとか」 「フロイトは脳科学の発達していない時代に、 脳科学的な事を言い当てたかも知れないね。 エロスとタナトスは、そのまま海馬的と尾状核的に置き換えられるから。 こういう海馬から尾状核への移行は、ストレスによって 引き起こされると言われているが、 現代の様なストレスの多い社会だと、摂食障害になってリスカを繰り返したり するのかも知れないね。 昔みたいに、ぽちゃぽちゃした、有機的な世界にいれば、 海馬の世界だから、まったりとしていられたけれども、 現代の様に、カクカクした、幾何学的な、化学系床材で出来たような空間にいたら、 ストレスが溜まって、ヒステリーになるのかも知れないね」 「それは、昔の教室が、だるまストーブに木の床だっのが、 空調がエアコンになって床も化学系床材になったんで、 ストレスがたまる、って感じですか?」 「だるまストーブに木の教室だったら、オナラぐらいしても平気だが、 エアコンに化学系床剤だと、そういうのもNGになるかもね。 身体的にストレスを与えるから、尾状核的になる。 尾状核は1か0かの幾何学的な脳だから、 無機的で秩序を好み、ぽちゃぽちゃした有機なものを、嫌う。 なんつーか、ロハスを嫌う。 有機的なものを嫌う。 フロイト的に言えば、エロスを嫌う。 それとは反対のタナトス的反復を求める。 射精ではなく肛門性愛。 エロスな女を求めている訳じゃないから、 対象は肛門になり、相手の肛門は自分の肛門でもあり。 …なんとなく分かるかね」 「なんとなくは。でも、尾状核だと何で「死への欲動」が発動されるんですか?」 「尾状核は反復性障害に関係するから、フロイトの反復、 つまり死の欲動と…」 「えっ、フロイト博士にかえるんですか」 「さっき話したハッピーメールの看護師Xだが、そいつが、 尾状核の死にたくなる気持ちを誘発させたんじゃないか、 という説も出てきている。 まあ、あの件に関しては、犯人はホームレスで処理されたが、 真犯人は看護師と睨んでいるがね。 池袋の事件も誰か京都の看護師の役どころの人間がいるんじゃないかと 想像している訳だよ」
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