●連載 #1148の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
副題:風呂場でちんぽを見られるのは嫌なのに、磔になって晒されたいのは何故か。 うなぎの寝床みたいな場内の、前面までステージの花道がせり出していて、 先端に回転舞台=でべそ、があった。 その周りに低いベンチの様なシートがぐるり一周ある。 水戸光男は空いている席にしゃがみ込んだ。 隣に座っていた中年のおっさんが覗き込んできた。 「あんた、これ?」と額に指を丸めてあてた。 「え、そう見える?」 「目付きが違うからなあ」 「まあ、似た様なもんだ。探偵だよ。人を探している」 (そうだ、俺は捜査に来たんだった) 光男はスマホを出してアルバムを開くと、ガイシャの免許証の写真を表示して、 隣のおっさんに見せた。 「この男を探しているんだよ」 「あ、知っている」 「本当かよぉー、一発でビンゴだ」 「この男は上尾の美川憲一といって、上尾から来ているやつだよ」 「どんなやつ?」 「変態だからみんなから嫌われていたな」 「どんな変態なんだ?」 「露出狂でねえ。ポラロイドショーの時に、 自分まですっぽんぽんになって、仮面舞踏会みたいなアイマスクをして、 女を抱きあげて子供に小便をさせる様なポーズをさせて、 自分もちんぽを晒していて…。 そういえば、次に出てくる女王様にもよく調教されていたな」 (自分も変態は大嫌いだった)と光男は思う。 (昔、本番目当てに劇場に来たら、 SMショーをやっていていて、 女王様に金玉を赤ロープで縛られたうえに聖水を飲まされる、 というショーをやっていたが、 奴隷のジジイが、ショーが終わっても、何時までも、ステージ袖の手前の座席で、 余った聖水をブランデーグラスでちびちび飲んでいて、 赤ロープで縛られた金玉も露出したままでいて。 あのジジイはぶん殴ってやりたかったな。警察官だからやめておいたけれども。 それにしても何で人は変態を嫌うんだろう。 ところで、今日の女王様は赤ロープで金玉を縛って聖水ショーなんて やらないだろうなぁ) 「次に出てくる女王様ってなにやんの?」 「ケツに腕を突っ込んだり」 「えっ」光男はビクッとした。 「はい、それでは、魔流湖ルカ女王様の登場です」 と場内アナウンス。 場内のライトが落とされると、 90年代のダンスミュージック『don want short man』が流される。 紫のライトを浴びて、ノースリーブのロングドレスに ロートレックの絵みたいな帽子、 『ティファニーで朝食を』のオードリーヘップバーンみたいな長いキセルを持った 女王様が、キャスター付きバッグを引っ張って登場した。 でべそのところに来ると、半分ニヤつきながら、客席の客を見下ろす。 「さあ、今日も変態がいっぱい集まってきたわねえ。 関東中から私に調教されたくて集まってきちゃうのよねー。 さあ、この中で私の奴隷になるのは誰なの?」 言うとあたりを見回す。 すると本当に変態どもが、自分を選んでくれという強烈なオーラを出して、 おあずけを食らった犬みに、くんくんしている。 その時、一人の銀行員みたいなカバンをもったサラリーマンが入ってきた。 「さあ、誰が上がるのかしら」 「おれ、おれ」と言って、そのサラリーマンは靴を脱ぐと そのままステージに上がっていってしまった。 (あのサラリーマン、何をやられるのか知っているのか。 本番行為でもやらせてもらえると勘違いしているんじゃないのか) ところが、そいつはステージの袖に行くと、スーツを脱いで、 ネクタイを解くのももどかしいように、ワイシャツも脱ぎ捨てると、 ランニングとブリーフだけになった。 「それも脱ぎなさい」 と言われて、完全なすっぽんぽんのふるちんになると、でべその先端にくる。 「そこにお座り」 と女王様に言われて正座する。 ここで、場内にピンクの蛍光灯が点灯。 女王様はキセルを片付けると、カバンから革手錠を出して、 まずサラリーマンを前手錠で拘束して四つん這いさせる。 首の後ろから背中、ケツの方にさーっとなでると、パンっとケツをひっぱたいた。 「さあ、何をしてほしいの? まずこれだろ」 言うとカバンからバラ鞭を出した。 客の方に、「これ、そんなに痛くないんですよ、ちょっと腕出してみて」と言って、 客が腕を差し出すと軽くパンと振り下ろす、「そんなに痛くないでしょう」 と言ってから奴隷に、 「お前、羨ましいんだろう」と言う。「お前もやって欲しいんだろう」 言うと背中にバラ鞭をたらしてくすぐってから、 大きく手を振り上げるとぱーんとひっぱたいた。 奴隷は、あーーん、とよがる。 女王様はもう一発、ぱーんとひっぱたく。 男の豚の様な肌には、赤い痕がピンクの蛍光灯の下でもわかる程度に浮かび上がる。 それじゃあ次はこれね、と、ローソク。 ライターで火をつけると、ローソクを客にほーらほらという感じでかざす。 「これ、そんなに熱くないのよ、ちょっとお客さん腕出してみて」 と言うと差し出された腕に数滴たらす。 「熱くないでしょう。あら、痕ついちゃったかしら。 家に帰って奥さんになんていい訳するの?」 突然奴隷の方を見る。「お前は黙って丸まっていればいいんだよ。 それとも、お前も垂らしてほしいのか」 「はい」 「じゃあ仰向けになりなさい」 奴隷は万歳をした状態で、両足も広げるようにのばした。 ちんぽが露出する。 「さあ、ここにたらすわよ」 とろとろー、とちんぽにローソクをたらす。 「ああー、あつい」 「やめて欲しいの」 「…」 たらされたローソクはすぐに固まって、女王様がぱらぱらと払ってしまう。 奴隷は再び四つん這いにさせられると、 金玉を思いっきり握られる。 「つぶしてほしい」 「それだけは勘弁して下さい」 「じゃあ、何をするの。さあ、言ってごらん」 「アナルです」 「そうよねえ」 女王様はゴム手袋を取り出して手にはめると、ピチンと音を立てた。 ローションを出して奴隷の肛門にたらした。 「何本入れてほしいの」 「4本」 「4本でいいの?」 「5本」 「じゃあ、まず軽くほぐしてやる」 女王様はまず2本入れた。 「これ、お店でやると5万はするのよ」と手前にいる客に語りかける。 ちらっとそっちを見た奴隷の尻を、指を入れていない方の手でひっぱたく。 「お前は黙って感じていればいいんだよ」 女王様は一回抜いてから、指を4本を縦に並べると、挿入した。 次に4本の指に親指を這わすようにして肛門に挿入すると、 ズルっと手首まで入れてしまう。 「さあ、どう?」 「はぁ、はぁ〜」と奴隷は喘いでいる。 光男はというとちんぴく状態で見ていた。 (俺が乗ってもいい)とさえ思っていた。 (廃墟での輪姦モノは嫌いでも、みんなの前でいたぶられるのはいい。 何でだろう。 警察学校時代、風呂場でみんなにちんぽを見られるのは嫌だったが、 寮の個室のベッドに入ると、 高校時代のクラスのマドンナを守る為に、敵に捕らえられて、 磔にされて、みんなに晒される、 そんな自分を想像して、うっとりしていた。 丸でアポロに打ちのめされるロッキーが見られたい様に、見られたい。 そのクラスのマドンナが今は啓子巡査に変わっているのだが。 何で風呂場でちんぽを見られるのは嫌なのに、 磔になって晒しものになりたいんだろう) 女王様は、アナル調教が終わると、ゴム手袋その他を始末して、 今度は紙オムツを出して、奴隷の首の後ろに敷いた。 「それでは最後に聖水ショーを行います」 奴隷にまたがると、じゃー、じゃー、じゃー、と放尿する。 ごぼっ、ごぼっ、ごぼっ、と、奴隷は飲む。 「ちゃんと飲めよ、後で俺がステージに上がるかも知れないんだから」 と客がヤジを飛ばした。 「お黙りなさいッ。これは私の奴隷です。私の奴隷に文句を言えるのは私だけ」 客は静まり返った。 じゃーーーーっと、放尿して、 奴隷はごぼごぼごぼと喉を鳴らして聖水を飲んでいった。 聖水ショーが終了すると、紙オムツ他全てをキャスター付きバッグに入れて、 女王様は楽屋に引き上げて行った。 「はい、魔流湖ルカ女王様のSMショーでした。拍手よろしくー」 とアナウンスが入る。 ぱちぱちぱち、とまばらな拍手。
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