●連載 #0935の修正
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4.考察 今年もCO2 を減らすための新たな1年が始まりました。省エネはCO2 を削減するためだけでなく、危険な原発依存から脱却するためにも必要なこ とです。原発がCO2 削減に役立っても、それ以上に圧倒的に危険な放射能 を撒き散らしたのでは意味がありません。目先の経済のために私たちの安心 ・安全を犠牲して良いはずがありません。再生可能エネルギーが整備される までは化石燃料の使用増加もやむを得ません。省エネにより電力使用量を減 らしておくことは環境のためにも安全のためにも必要なことです。 ★繰返される公害(環境汚染) 〜大量の放射性廃棄物〜 排出する側がプラス面だけを考え、マイナス面については面倒くさがり 良く考えずに見切り発車し、後で問題になるまで放置するという過去の公 害(環境汚染)のパターンが繰返されるのではないか。放射能汚染故は問 題が重大過ぎ取り返しがつかなくなるのではないかという危惧の念を持た ざるを得ません。 100万キロワットの原発からは一年間にドラム缶約1000本の低レ ベル廃棄物が発生します。日本は1955年から69年の間にドラム缶 1661本を太平洋に投棄しましたが、太平洋の島々の住民の強い反対運 動や国際世論の圧力で断念しました。その背景にはアメリカが捨てたドラ ム缶が腐食・破損して、近くの汚泥から高濃度のプルトニウムが発見され たという事例があったからだと言います。 放射性廃棄物は一般に水を嫌うと言います。特に地下水が近くにあると、 コンクリートやドラム缶はすぐ腐蝕したり、ひび割れしたりし、中の放射 能が水に溶け出して地下水汚染を引き起こす危険性があります。 日本では六ヶ所村に「低レベル放射性廃棄物埋設センター」という施設 があり、日本原燃により放射性廃棄物はここへ埋められ300年間も管理 されるのだと言います。しかし埋設センターのすぐ北側は尾鮫沼という沼 地になっており、この地域は地下水位が非常に高く、また近くに活断層が あることから安全性が疑問視されています。 ・低レベル放射性廃棄物とは 原発を稼働させると気体と液体の廃棄物が出ますが、この内、低レベ ル放射性廃棄物とは、放射能の廃液を濃縮固化させたものと、浄化に使 ったフィルターや濾過装置と、雑巾や作業服等を圧縮焼却しセメントや アスファルトで固めて、200Lのドラム缶に詰めた物のことです。( 黄色いドラム缶) 低レベル放射性廃棄物は低レベルだから安全ということではなく、単 に放射性廃棄物の内、高レベル廃棄物以外のものという意味で付けた名 前にすぎないものです。だから中レベルやそれ以上に高い放射性廃棄物 も含まれています。また世界的に認められた基準もありません。ただ、 日本では1986年に「原子炉等規制法」が改正され埋設事業が可能に なった直後に原子力安全委員会により設けられた基準があります。しか しこれは既に出ている廃棄物に合わせて拙速に作った基準でしかなく問 題が山積しています。 ・高レベル放射性廃棄物 原発から出される使用済み核燃料を再処理してウランやプルトニウム を分離・回収した後に残るのが液状の高レベル放射性廃棄物です。また 再処理せずに使用済燃料をそのまま処分する「ワンス・スルー」の場合 は、使用済み核燃料そのものが高レベル放射性廃棄物になります。 日本は前者の方法を取っています。文字通り放射能レベルが非常に高 い廃棄物です。日本ではこれをガラスと混ぜて固化処理しています。日 本の原発で2009年12月末までに排出されたガラス固化体の本数は 約23100本にも上ります。この膨大な高レベル放射性廃棄物は数万 年もの間安全な場所で保管しなければなりませんが、未だに地層処分を 検討している段階に過ぎません。果たして地震火山列島である日本にそ のような安全な場所はあるのでしょうか。数万年の間には想定外のこと はいくらでも起こりますし、安全性は99.9999%でも足りないの てすから。 このように原発の危険性は事故にだけあるわけではありません。一瞬 で使い切ってしまう電力を作るのと引き換えに、何万年にも渡り危険な 放射線を出し続ける大量の放射性廃棄物も作り出し、私たちの安全を脅 かし続けるのです。 P.S.この文章を書くに当たっては「原子力教育を考える会」の「よくわかる 原子力」のホームページ(http://www.nuketext.org/)を参考にしまし た。当事者側のホームページは専門的過ぎたり、肯定的なことしか書か れておらず、問題を正しく認識できないからです。 ★1月度の主なCO2削減関連の取り組み ・1/03 ペダルペールを15Lのに切替え 大きなレジ袋が大分溜ったので可燃ゴミ用に使っている ペダルペールを丸型12Lから角型15Lのに切替えまし た。中位のレジ袋が使える丸型12Lは洗剤で洗って待機 場所に置きました。大きなレジ袋がなくなった時にまた出 番が来ます。 ・1/11〜省エネ98(Ra43)の製作続行 主機・予備機を並行して作ったり、PCの台数が増えた ので切替器を増設したり、周辺機器を追加したり交換した り、配線替えしたり、PCラックの棚板を作り替えたり塗 装したり、或る物を付け加えたり、具合が悪ければ原因を 調べたり、部品を取寄せ交換したり、ソフトをバックアッ プしたりリストアしたり再セットアップしたり等々、結構 な作業量となりました。 ・1/26 冷蔵庫用のエコワット交換 エコワット(簡易電力量計)では瞬間消費電力が計れな かったり、リセットスイッチが付いていないので電源を切 らないと計測値をリセットできない等の不便・不都合があ りました。これを解消するため、冷蔵庫用エコワットを買 い替え、この日の17時の検針後に交換しました。以前に PC用に買い替えたものと同じものです。 ★ハプニング 〜CO2 大幅削減計画を延期した理由〜 昨年9月頃から「2012年はCO2 の更なる大幅削減を計画していま す」と予告していましたが、これを延期するきっかけとなったハプニング について書きます。 実はそのCO2 の大幅削減計画とは冷蔵庫の買換えによるものです。仕 様上、最新の冷蔵庫では年間消費電力が現在使用中のものの半分以下とな っているので、買い替えるだけで労せずしてCO2 の大幅津削減が可能に なります。 それに先立ちPC関係の省エネに取り組んだ場合と同様に冷蔵庫の瞬間 消費電力も把握できるようにして置こうと考えました。また新しいワット メーターには電源を切らずに測定値をリセットできる機能があったことも 買換えの理由になりました。エコワットの電源を切るということは稼働中 の冷蔵庫の電源も切ることになり、電気器具にとって余り好ましくないこ とだからです。(PCの場合のような致命的な悪影響はありませんが) それで1月26日に冷蔵庫用のエコワットを買い替えました。そして、 1月27日(1月26日17時)から使い始めました。これまで同様、毎 日17時に検針し記録を行いました。ところが記録して見て予想もしなか ったことが分りました。冷蔵庫の1日当たり消費電力がこれまでより大幅 に少なくなったのです。下記がエコワットを交換した日の前後10日間の 測定値です。 (単位はWhです) −−旧エコワット−− −−新エコワット−− 1/17 2500 1/27 1500 1/18 2300 1/28 1310 1/19 2440 1/29 1450 1/20 2270 1/30 1320 1/21 2370 1/31 1390 1/22 2260 2/01 1610 1/23 2530 2/02 1200 1/24 2290 2/03 1430 1/25 2760 2/04 1300 1/26 2180 2/05 1460 −−−−−−−−−− −−−−−−−−−− 合計 23900 合計 13970 平均 2390 平均 1397 この時期は次第に寒くりますから冷蔵庫の消費電力も少なくなって行く 時期ではありますが、それを差っ引いても余る程の消費電力値の低下があ ることが分ります。1日当たりの消費電力が2390Whから1397W hに41.5%も少なくなったのです。明らかにワットメーターの誤差で あると分ります。旧ワットメーターは41.5%も狂っていたことになり ます。夏季にエコワット13台の合計値が全体の電力量より大きくなって しまうのもこれが原因と分りました。 そこで考えたことは、CO2 の大幅な削減策を実行する前に用途別電力 量を正確に把握しておこうということでした。そうしないと対策の効果を 正しく把握できないからです。また今回の冷蔵庫買換えによる対策だけで なく今後の新たな対策を考える上でもこれは必要なことです。年間を通し て新ワットメーターで計って現状の用途別電力使用量を正確に把握するこ とにしました。従って、冷蔵庫買換えによるCO2 の大幅削減対策は1年 程延期することに決めました。 ★今月の太陽熱温水器の省エネ成績 1月度の太陽熱温水器の省エネ成績は次の通りでした。 月 日 夕食 −−湯温−− ガス 水道 沸かし方法 湯量 前後 最高 平均 (L) 温度 (L) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0 [補足説明] ・夕食|前後 :沸かし入浴した時間(前=夕食前 後=夕食後 前後=夕食前と夕食後) ・湯温|最高 平均:(最高=汲み初め 平均=汲み終わった後の湯温) 最高65度とは65度以上のことです。家庭用お 風呂温度計の目盛りが65度までしか振られてい なく分からないからです。 また「38+」とは38.5度のことです。 ・水道|温度 :「+」の意味は湯温と同じ 以上の通り今月の入浴(内風呂)回数は0回でした。今後とも内風呂を 立てることはほとんどない見込みです。夏になればシャワーを浴びて洗髪 したり体を洗ったりすることはあるでしょうが。日々の台所での食器洗い や食事の支度に使うだけとなります。 注1)ガスの1月度とは今年は12月21日から1月24日の34 日間でした。東京ガスの検針日に合わせています。 注2)ソーラー湯温は例えば50度あったと言っても貯湯タンクのお湯 全体が50度あるわけではありません。太陽熱温水器の仕組み上 最も温度の高い水面ぎりぎりの部分から採湯するので、その部分 の湯温のことです。しかし、貯湯タンクのお湯がどの位暖まって いるかを示す目安にはなります。 注3)2010年6月度から湯量という項目を追加しましたが、夏季は 毎日入浴するので浴槽に汲むお湯の量を少な目にすることで節水 することを思い付きました。前回入浴の残り湯に熱いお湯を足し 湯することで節水する方法もあり、状況により使い分けたいと考 えています。標準の湯量は我が家の浴槽の場合は175Lとして います。 注4)成績表の平均湯温欄が”−”になっている日がありますが、これ はサーモスタットバス水栓(定量止水機能付き)の温度調節をお 風呂の適温まで下げて組み込んだ場合です。太陽熱温水器が出す お湯の温度が適温(42度位)未満の場合は温度調節をMAXに して組み込むので、汲み終わった時の温度を平均湯温として記録 しているからです。従ってこの欄は冬季にだけ値が入り意味が出 て来ます。 私のホームページに【太陽熱温水器の紹介】コーナーがあるので参考に してください。 http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/solar.htm ★今月の用途別電力使用量 1月度の13台のエコワットの集計結果は下記の通りです。 用途等 消費電力 割 合 (Wh) (%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 冷蔵庫 77960 31.69 PC関係 39800 16.18 32V液晶 23870 9.70 AV機器 13530 5.50 妻コンセント 6920 2.81 オーブンレンジ 6510 2.65 オーブルトースター 5060 2.06 冷風扇アンカ等 4610 1.87 炊飯器等 3190 1.30 DKテーブルコンセント 3170 1.29 洗濯機等 700 0.28 天井換気扇 170 0.07 屋根裏換気扇 0 0.00 その他 60510 24.60 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 全体 246000 100.00 注1)電気の1月度とは今年は12月28日から1月31日の34日間 でした。東京電力の検針日に合わせています。 注2)「その他」とはエコワットで測定していない照明、その他の電気 器具が消費した電力量です。全体からエコワット13台の合計を 差し引いて求めています。 それでは今月の削減実績を見て行きます。 ★電気の削減実績 電気は目標270KWhのところ実績246KWhと目標より大幅に少 なくなりました。使用日数が同じ34日間だった昨年の実績は269KW hでしたから23KWhも減ったことになります。原因は特定できません が、使用量の上位5つを比較すると、冷蔵庫が7.26KWh減、PC 関係が7.07KWh減、32V液晶が3.90KWh減、AV機器が 8.20KWh減、妻コンセントが4.56KWh減となっており、合計 すると30.99KWhになります。この内、PC関係については今年は ワットメーターをより精度の高いものに交換して測定値が昨年より小さく 表示されているので除外すると減少量の合計は23.92KWhとなり、 全体の減少量23KWhとほぼ一致します。つまり、原因は特定できませ んが、使用量上位の複数の電気器具の使用量が減少したからということに なります。 年初なので累計でも目標270KWhのところ実績246KWhに収ま り、達成率109.76%で目標をクリアーすることができました。 ★ガスの削減実績 ガスは目標7m3のところ実績6m3と目標内に収まりました。内風呂回 数4回だった昨年も6m3だったので、これは太陽熱温水器でしかお風呂を 沸かさないという方針が反映された結果だということになります。 年初なので累計でも目標7m3のところ実績6m3に収まり、達成率 116.67%で目標をクリアーすることができました。 ★水道の削減実績 水道は偶数月以外は検針がないので今月は実績がありません。 ★CO2 の削減実績 この結果、今月のCO2 排出量は目標36.88Kgのところ実績33 .36Kgと目標内に収まりました。 年初なので累計でも目標36.88Kgのところ実績33.36Kgに 収まり、達成率110.55%で目標をクリアーすることができました。 私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害 悪は減ります。 失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困 難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行 けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。 今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!! ヨウジ P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。 VECTOR http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625 地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算 説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html 私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL) *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.最近、テレビで放映されている環境関連番組では二酸化炭素の排出量を 二酸化炭素換算で表示していますが、私の報告書では炭素換算で表示し ているので注意してください。 フリーソフトのCO2.EXEでは 「C = 0.120 Kg(CO2 = 0.440 Kg)」 のように両方表示しているので、換算する手間が省けます。
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