●連載 #0883の修正
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4.考察 今年もCO2 削減のための1年が始まりました。昨夏は猛暑にやられ体 にダメージを受けましたし、電気単独では目標を達成できませんでした。 それで今年はこれまでにない暑さ対策のための大改革を行なう予定です。 Do It Yourselfにより新しい技術を導入し、あくまでもCO2 を増やさ ない方法によって実現したいと考えています。さて、半年後の真夏にどの ようになっていることでしょうか・・・ ★続く世界的異常気象 北半球は記録的猛暑、南半球は記録的大寒波。この原因はペルー沖の海 水温が下がる「ラニーニャ現象」によるもの。それが半年後になると北半 球は記録的大寒波、南半球は記録的猛暑と逆転しました。 アメリカ北東部は記録的寒波と大雪、ニューヨークは1月の積雪量が過 去最高の91Cmでゴミの回収が滞ったとか。フロリダは観測史上初めて 氷点下を記録。 オーストラリア北東部クイーンランド州は1月に大雨により大洪水にな った。洪水に見舞われた地域はドイツとフランスを合わせた面積に及んで いるとか。2月になりそれに追い打ちを掛けるように超大型サイクロンが 上陸し、中でもタリーの町は壊滅状態になったとか。 欧州も昨年12月から大寒波に襲われ大変な被害を受けています。中国 も記録的寒波で渤海や黄海・黄河まで氷結してしまったとか。これが溶解 した後の洪水が怖いとか。ブラジルのリオデジャネイロでも集中豪雨によ る大洪水で大きな被害を受けています。 日本も記録的豪雪で被害。雪かき雪下ろしで亡くなった方が多数出まし た。余りの豪雪で雪かきが間に合わないとか、雪下ろしできないで家が潰 れて被害を受けたとか、連日ニュースになりました。逆に太平洋側は晴れ っ放しで異常乾燥注意報。太陽が出るので暮らし易かったですが、手の赤 切れ多発。まあ、私の身近ではこの程度の被害しか受けていませんが、世 界的には多数の人的被害と莫大な経済的損失が生じました。これは自然か ら人間へのメッセージではないでしょうか。「早くどうにかしなさい」と いう警告のメッセージです。 ★猛暑と大寒波は一対 昨年夏に記録的猛暑になったら、今冬は記録的な大寒波になりましたが、 これらの原因はペルー沖の海水温が下がるラニーニャ期に起こる一対の異 常気象なのです。エルニーニョ期とラニーニャ期は交互に繰り返され、エ ルニーニョ期には冷夏と暖冬、ラニーニャ期には猛暑と大寒波になるわけ です。極端なエルニーニョ期または極端なラニーニャ期に異常気象が起こ るわけです。 でも、気象現象はもっと複雑で、インドネシア付近と南太平洋東部の海 面の気圧が交互に高くなったり低くなったりする現象(南方振動)と、赤 道太平洋の海面水温や海流などが変動する現象(エルニーニョ現象)が密 接に結び付いた現象(エルニーニョ・南方振動)なのだということです。 これに更に北半球で北極と中緯度地域の気圧が交互に上がったり下がった りする北極振動と、南半球で南極と中緯度地域の気圧が交互に上がったり 下がったりする南極振動という現象が加わります。そして更に更にこれに 地球温暖化という人為的原因から起こる現象が加わり、これらの現象が複 雑に絡み合い北半球と南半球の偏西風(ジェット気流)の大蛇行が起こり、 異常気象の直接的な原因となるわけです。しかし、これらの個々の現象の メカニズムや現象間の相互関係のメカニズムはまだ十分に解明されておら ず、従って異常気象を含む気象予測システムはまだ完成されていないのが 現状です。それらのことがどうであれ私にできることは一つだけです。 自分の家から出るCO2 を減らすこと。 ★今年の削減目標改訂 一昨年11月に太陽熱温水器を導入したので、昨年は4年振りに年間目 標を改訂しました。つまり、これまでの1990年レベルから57.20 %削減という目標から60.01%削減という目標に引き上げました。 ところが昨年は113年に一度という記録的な猛暑となり、年平均気温 としてもこれまでで4番目に高くなり、電気単独では削減目標を達成でき ませんでした。一方、ガスは太陽熱温水器の省エネ効果が予想を上回り使 用量が目標より大幅に少なくなりました。削減目標と実績との差が余り大 きくなると目標としての意味がなくなり、また削減意欲が殺がれてしまう ので改訂することにしました。 単にCO2 の年間目標を達成できれば良いというのではなく、電気やガ スの月ごとの削減目標を適正化しました。月間目標としても努力目標とな り得てかつ達成可能となるよう調整しました。 下記が過去と今年の年間目標です。月別の目標については当報告書の「 〜そのA〜」を参照してください。 年 電気 ガス 水道 CO2 KWh m3 m3 Kg −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2009 削減目標 2930 145 127 464.72 以前 削減率%−46.4 −76.3 −47.5 −57.20% 2010 削減目標 2900 101 127 432.96 削減率%−47.0 −83.5 −47.5 −60.01% 2011 削減目標 2936 68 127 416.16 削減率%−46.3 −88.9 −47.5 −61.68% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注)「削減率%」とは1990年比の削減率のことです。 ★冬の暮らし 我が家はCO2 削減のため暖房はしていません。だから温風ヒーターや ストーブやエアコン等の暖房器具は一切使用していません。代わりに室内 でもダウンジャケットを着て生活しています。ダウンジャケットはとても 暖かいので部屋を暖房しなくても普通に暮らせます。それから冬物の分厚 いパイルの靴下を二枚重ねにして履いています。後、代わりの機器として ダイニングテーブルの下に自作ダイニングコタツをセットし、熱源は低消 費電力の大判ソフトアンカ(35W)を入れて使っています。自分の部屋 でパソコンをする時で足が冷える場合は足温器(50W)で済ましていま す。そして就寝時はソフトアンカ(21W)を入れています。足先や踵に 霜焼けができる時期ありますが、眠っている間にこのソフトアンカが治し てくれるのでそれ程酷いことにはなりません。もう丸11年間このように して暮らして来たので体の耐寒力も高まり何の苦もなく暮らせています。 ★今年の霜焼けは軽症で済んでいます 霜焼けは今年は軽症で済んでいます。日本海側は記録的大雪でしたが、 太平洋側は寒くはありましたが晴天が続いて日当たりは暖かかったことも 良かったのだと思います。(私の部屋、夏は猛烈に暑いですが、冬は他の 部屋より暖かく逆にメリットになっています) 食生活を変えたことも良 かったのかも知れません。私はメタボ対策でご飯は重さを計って冷凍した ものを電子レンジで解凍・温めて食べていますが、夏やせした分を取り返 すため秋以降量を増やしました。一食150gだったのを次第に増やして 現在は180gにしています。十分なカロリー摂取が効いたのかも知れま せん。手を温めるための小型湯たんぽやお湯を入れた瓶の使用も止めまし た。昨冬に低温火傷したので止めたのです。霜焼けした部分に低温火傷し て霜焼けなのか火傷なのかが分からなくなり、却って酷くなってしまった からです。代わりに手で手をマッサージするようにしました。それから事 あるごとにこまめにハンドクリームを付けるようにしたことも良かったの かも知れません。勿論、極力、太陽熱温水器の給湯を使うようにしたこと も良かったのだと思います。 ★ノンアルコールビールが定番になりました 昨夏に夏バテ防止のために始めたノンアルコールビールでしたが、ノン アルコールビールにしたら体調が良くなったので、夏が終わった後も続け ています。2缶飲む場合でも2缶目もノンアルコールビールにしています。 つまり全面的にノンアルコールビールに切り換えました。ビールを止める ことはアルコールを止めることに繋がりました。アルコールを飲むと胃壁 から出血すると言われていますから、飲み過ぎた翌朝に胃がスッキリしな いことがあるのは当たり前です。アルコールを飲むと癌になる確率が高く なるということも言われていますし、抗癌剤で却って早死にしたという話 も良く聞くので、ビールをそしてアルコールを止めて本当に良かったと思 っています。 P.S.「NosmoQ禁煙草」というニコチン0%の煙草があり、味も形も煙 草と全く同じで、喫煙を吸いたくなり我慢できなくなった場合に 煙草の代わりに吸うと煙草と同様の満足感が得られので、禁煙成 功率96%の実績があると言われています。ノンアルコールビー ルとまったく同じですね。 ★今月の太陽熱温水器の省エネ成績 1月度の太陽熱温水器の省エネ成績は次の通りでした。 月 日 湯温 ガス使用量 水道水温度 沸かし方法 湯 量 (度C) (L) (度C) (L) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 12/28 36 188 7 新規追焚 160 1/01 33 259 7 新規追焚 150 1/07 41 194 7 新規追焚 165 1/20 38 127 6 新規追焚 160 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 768 以上の通り今月の入浴(内風呂)回数は4回しかありませんでした。冬 型の天気が安定し晴れる日は多かったのですが、時間が取れなかったから です。それでも気晴らしがてらの銭湯へ5回行ったので合計9回となり、 どうにか入浴2日置きに近い回数にはできました。 ただし、今月はこれまでになかった試みを行ないました。これまでは私 は夕食前に入浴し、妻は夕食後に入浴していましたが、今月は私も妻も就 床前に入浴するようにしました。入浴してから次に入浴するまで時間が空 くとお湯が冷めてしまい、追い焚きに使うガスが多くなってしまうからで す。特に冬場はこの影響が大きくなります。就床前に二人が続けて入れば 追い焚きに使うガスは不要になり大幅な省エネができるからです。 2008年のこの期間に最初に風呂桶1杯の水を沸かすのに使ったガス の使用量は1回当たり平均765Lだったので、今月、太陽熱温水器を使 わなかったとすれば765x4=3060Lのガスを使ったことになりま す。これに対して太陽熱温水器を使った場合の実績は上記の通り768L でしたから、差し引き2292L省エネしたことになります。前述した新 たな試みによる省エネはここでのガスの省エネ量には入っていません。月 間使用量の削減に役立っています。 冬場は太陽熱温水器だけでは入浴できません。ガスによる追い焚きが必 要になります。それでも6度とか7度とかの冷たい水道水から43度のお 湯になるまでガスで沸かすのと、太陽熱温水器で30数度まで暖まった水 から沸かすのとではガスの使用量に格段の差があります。水道水からだと 765L掛かるものがソーラー湯からだと百数十Lで沸いてしまうので大 変な省エネになります。 注1)ガスの1月度とは今年は12月21日から1月24日の34日間 でした。東京ガスの検針日に合わせています。 注2)ソーラー湯温は例えば50度あったと言っても貯湯タンクのお湯 全体が50度あるわけではありません。太陽熱温水器の仕組み上 最も温度の高い水面ぎりぎりの部分から採湯するので、その部分 の湯温のことです。しかし、貯湯タンクのお湯がどの位暖まって いるかを示す目安にはなります。 注3)湯量(2010年6月度から追加)とは、夏季は毎日入浴するの で浴槽に汲むお湯の量を少な目にすることで節水することを思い 付きました。前回入浴の残り湯に熱いお湯を足し湯することで節 水する方法もあり、状況により使い分けたいと考えています。標 準の湯量は我が家の浴槽の場合は175Lとしています。 私のホームページに【太陽熱温水器の紹介】コーナーを新設したので参 考にしてください。 http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/solar.htm ★今月の用途別電力使用量 1月度の12台のエコワットの集計結果は下記の通りです。 用途等 消費電力 割 合 (Wh) (%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 冷蔵庫 85220 31.68 PC関係 46870 17.42 32V液晶 27770 10.32 AV機器 14350 5.34 妻コンセント 11480 4.27 炊飯器等 7450 2.77 オーブンレンジ 6470 2.41 冷風扇アンカ等 5110 1.90 DKテーブルコンセント 4690 1.74 オーブルトースター 3180 1.18 洗濯機等 670 0.25 屋根裏換気扇 0 0.00 その他 55740 20.72 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 全体 269000 100.00% 注1)電気の1月度とは今年は12月28日から1月31日の34日間 でした。東京電力の検針日に合わせています。 注2)「その他」とはエコワットで測定していない照明、その他の電気 器具が消費した電力量です。全体からエコワット12台の合計を 差し引いて求めています。 注3)ダイニングキッチンの模様替えに伴い1月18日よりエコワット が1台増え12台になりました。これまで炊飯器と同じエコワッ トに繋いでいたオーブントースターを新設のエコワットに繋ぎ替 えたからです。場所的にはオーブンレンジと同じエコワットに繋 ぐのが良いのですが、消費電力の合計がエコワットの許容値であ る1500Whを超えてしまうからです。 それでは今月の削減実績を見て行きます。 ★電気の削減実績 電気は目標270KWhのところ実績269KWhと目標内に収まりま した。 年初なので累計もこれと同じとなり達成率100.37%で目標をクリ アーすることができました。 ★ガスの削減実績 ガスは目標7m3のところ実績6m3と目標内に収まりました。 年初なので累計もこれと同じとなり達成率116.67%で目標をクリ アーすることができました。 ★CO2 の削減実績 この結果、今月のCO2 排出量は目標36.88Kgのところ実績36. 12Kgと目標内に収まりました。 年初なので累計もこれと同じとなり達成率102.10%で目標をクリ アーすることができました。 私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害 悪は減ります。 失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困 難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行 けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。 今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!! ヨウジ P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。 VECTOR http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625 地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算 説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html 私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL) *--------------------------------------------------------------------* | Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 | | PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp | | Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ | *--------------------------------------------------------------------* P.S.最近、テレビで放映されている環境関連番組では二酸化炭素の排出量を 二酸化炭素換算で表示していますが、私の報告書では炭素換算で表示し ているので注意してください。 フリーソフトのCO2.EXEでは 「C = 0.120 Kg(CO2 = 0.440 Kg)」 のように両方表示しているので、換算する手間が省けます。
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