●連載 #0813の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
もう二度とその掲示板には行かなければいいのに、気になって見 に行く。コメントは零なのにヒット数は上がっていた。スルーさ れたのか。ついでにその女子大生の過去の書き込みも読んでみた。 元々は地元の先輩がバンドをやっていて、その人が上京して大学 でバンドを結成してインディーズからデビューしてチャットモン チーの前座を務める様になって…ともの凄いボリュームの記事を 書いている。こんなに書くんだったらロキノンにでも提出すれば 取り上げてもらえるかも知れないのに、『あの頃ペニー・レインと』 みたいに。そう教えてやろうかとふと思う。何で俺が。夕べはガ ンホの画像を貼り付けておちょくった癖に。何かいい計画を思い 付くと自分の立場を忘れて発言する奴を手段合理性に疎外された 実存という、と倫社の教師が言っていた。ギロチンは断頭台を発 明して自分も首を落とされたとか。 それから数日した或る晩だった。この女子大生は3ピースバンド が好きという事でアナログフィッシュのライブに行った。クラブ クワトロから出てくるとまんきつに直行して「今、興奮も冷めや らぬままこれを書いています」とレポートしてくる。それを自室 のPCで読んでいる俺。俺はミクシィのアナログフィッシュのコミュ にも行った。「今、会場から出てきてこれを打っています」とか 書いてある。「自分は柱の左側でおしくら饅頭していました」、 「えっ、私は柱の右側にいたんですよ」。なんだこいつら。そん なに近くにいたんだったら、合コンの後ファミレスでの感覚でお 茶でもしてくればいいじゃないか。更にこの女子大生はミクシィ にも参加せず一人でまんきつからこの寂れた掲示板に書き込んで 来る。相当孤独な人なんじゃないだろうか、と思っている内に又 書きたくなってきた。書きたい。書いてもいいんじゃないのか。 たとえひきこもりでも。「あなたは本当は寂しい人だ」。…翌日 目が覚めると又吐き気に襲われた。何で俺はああいう事を書くわけ? 何か台詞が思い浮かぶと、それを言うに相応しい人に”なりきり” して言うんだろうか。
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