●連載 #0704の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
次の日の夜もベサメムーチョに電話して円山町のラブホに行った。 モト冬樹みたいな顔をしたジジイだった。 パンツをおろしたらもう立っている。 「すごいねー」 「バイアグラ飲んできたから」 そんなにまでしてやりたいのか。ジジイ。 セックスが終わってから自分語りするジジイ。「内臓のガンでね、 もう抗がん剤では治らないからフィリピンに行って臓器移植するしかないんだよ」 そんなんまでして生きたいのか。ジジイ。 「がんセンターってねえ」とジジイが言った。「人間の心の動きをグラフに するんだよ。縦軸に「落ち込む度」、横軸に時間があって、告知の瞬間、 2週間後、3ケ月後とかなっていて、グラフは告知の瞬間にがーんと落ちて、 2週間ぐらいでだんだん上向いてくるんだけれども、その上向き方がここまでなら 精神安定剤何ミリグラム、ここまでなら何ミリグラムとかね」 「牛の角を抜く時にも痛みを数値にするんですよ。痛みの数値が1.5なら鎮静剤を 打つの」 「なにを言っているんだ、君は」 「3万円もらえますか」 何でおばあさんだと可哀想なのにジジイだと憎たらしいんだろう。 もらった3万の内、1万は寄付した。インターネットで色々調べた。 国境無き医師団が信用出来そうだった。 つづく。
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