●連載 #0576の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
紫「はあい、皆さんお元気ですか。貴方の恋人、し・お・ん、でっす」 明「眠れない夜、星を見上げて貴方のことを想います。明日香です」 理「問われて名のるもおこがましいが、知らざぁ言って聞かせやしょう。理奈 子です」 紫「理奈子ちゃん、ソレ、ノリが違う………」 明「今回は予告通り、『ブックス』についてのお話ですね」 紫「そうね。じゃあ、この作品のタイトルにもなっている、ブックスってどう 言う意味かしら?」 理「はいはーい、理奈子知ってるよ。英語で『本』って意味でしょ」 明「本の複数形ですね」 紫「よく出来ました(理奈子の頭を撫でる)。本作では超人の封じられた本、 及びその超人そのものをブックスと称しています」 明「じゃあ、リーダーと言うのはもしかして『読者』の意味ですか?」 紫「そうです。本を読み、超人を呼び出す者、イコール読者(reader)。でも超 人を従える者、イコール指導者(leader)の意味も掛けています。それでは、 現在作品に登場している本は何冊あるでしょうか? 理「えっとねぇ、黎の分でしょう、それに紫音姉ちゃん、雛子姉ちゃん、あと おじいさんのやつで………四冊?」 明「まだ一冊、何も呼び出されていない本が、バルスーム社にあるはずよ。だ から五冊だわ」 紫「はい、正解です。登場する本は五冊。うち四冊から五人の超人が呼び出さ れています」 明「でも迫水先輩の本には、リルルカさんとミルルカさん以外にも封じられて いるような感じですよね」 紫「えっと、その辺のことも含めて、ブックスとは何ぞや? って話をしまし ょう」 明「だけどこの(おまけ)って、本編とは別進行なんですよね。いまこれを書 いている時点で、本編ではまだ語られていない部分も多いですよ」 紫「まあ、そこらは上手く調整しながらってことで。そもそもあの超人たちは、 作者が以前発表した『レディア・サーガ』(未完結)と言う作品用に設定 していた神話がベースになっているの」 明「何となくギリシャやローマ、北欧神話っぽい雰囲気があるのは、そのため ですね」 紫「特に黎のブックスはその代表格。この神サマの出てくる話を、習作で書い ていたりするわ。まあ機会があれば、発表されるかもね」 理「だけど、どうして本を読むと、神サマが出て来るんだろう?」 明「本が物語の核になっているお話って、他にもあるから。その影響を受けた んじゃないかしら」 紫「まあ、それは否定出来ないけどね。そもそもの発想の原点は、昔パソコン 通信全盛期に使われていた、ツールだそうよ」 明「私、パソコン通信なんて、言葉しか知りません」 理「ナニソレ、私、ぜんぜん知らない」 紫「簡単に説明するとホストとなるコンピュータがあって、その中にボードと か書き込み出来る場所があるわけ。そこに利用者は、電話回線を通じてア クセスするの」 理「ふむふむ、よう分からん」 紫「でね、ホストの中にはバイナリのやり取りが出来ない、テキストオンリー のものもあったのよ」 理「ほう、それで?」 紫「けど、そんなとこで何とかバイナリをやり取りしたい。例えば自分の描い たCGを見てもらいたい。そんな時、使われたツールがあるの」 明「テキストコンバータとかってヤツですね」 紫「あら、よく知っているわね。石(ISH)とか魔女(MAJ)なんて呼ば れていたみたい。そのツールにCG(バイナリデータ)を通すと、ある法 則に従ったテキストが作られる」 明「そのテキストをボードにアップするんですね」 紫「そう。そしてそのバイナリを欲しい人は、アップされたテキストのログを またツールに通す。すると元のバイナリに戻されるってわけ」 理「それがブックスのもとなのか?」 明「えっとブックスがバイナリで、リーダーがツールってことになりますね」 紫「ええ、テキスト(本・古代文字)化されたブックスをリーダーが読むこと で元の姿へ戻される。ただツールは完璧な形で元のバイナリを復元するの だけれど、リーダーはちょっと違う」 明「と、言うと?」 紫「部分的な復元が可能。ううん、部分的復元しか出来ない。本の文字全てを 読めなくても一部分だけで超人を甦らせる。だからブックスたちは元の完 全な力は持ち合わせていないの」 明「そう言えば、迫水先輩の本はリルルカさんとミルルカさんだけじゃないん ですものね」 紫「そうよ。それは私のリアードにも言える。ほら彼、元の武器じゃなくて日 本刀を使うでしょう。それに封印される前の記憶も曖昧だし」 明「ってことは、封印されているのは神サマの身体だけじゃない?」 紫「武器とか鎧とか、記憶も封じられている」 理「理奈子、りかいしたぞ。つまりぃ、本はリ●ちゃん人形の本体だけじゃな くて、きせかえセットやおでかけセットも一緒になってるんだ」 紫「ま、まあ、そう言うことね」 明「だけどそれだと、リーダーのレベル次第でブックスは丸腰どころか、丸裸 で出て来たりしませんか?」 紫「うん、あり得るけど………流石にそれだと物語的に不都合だから。んと、 個々のブックスの話をしてみましょうか?」 明「はい、じゃあ登場順に雛子さんのさそり男ことグラウドさんから?」 紫「彼と阿婆擦れの関係については、前に話したわね。もう一つ、彼は最初に 登場するブックスだから、そのブックスの典型的なタイプである必要があ った訳」 明「戦いを好み、姑息な手段は好まない」 紫「ええ、まあちょっと初めのうちに、見せ切れなかった部分も少なくないん だけど。そこは作者に反省してもらわないと」 明「ブックスって言うより、戦士としての典型タイプですね」 紫「ちょっとウチのリアードと重なる部分もあるわね」 理「でも武器はヘンテコだよ」 紫「そうね。それにも幾つか理由があるんだけど。主人公側、つまり私や黎の 方にスタンダードタイプなブックスを置くため、敵方には妙な武器を持た せたの」 理「ほほう」 紫「一応、中国拳法で使われる棍がベースになった武器だけどね。ただ設定上 後に人間が使う剣や槍、弓矢なんかの武器は、ブックスの持ち物をモデル に真似たことになってるわ」 明「その棍はよく知りませんが、さそりさんの武器って、そのままの形で残っ いませんよね?」 紫「詳しく調べないと断言出来ないけどね。重量が特性の武器ってそうそう使 いこなせる人間なんて居ないでしょう。ってこれも設定」 理「二番めに出てきたのは、紫音姉ちゃんのかな?」 紫「えっと、そうね。戦いは黎のほうが先だったけど、登場はリアードのほう が早いわね」 明「さっき、さそり男さんと似ているって話でしたよね」 紫「グラウドって呼んであげようよ………ええ、戦い好き、それも正々堂々と、 ってところは共通。でも………」 明「どちらかと言うと、グラウドさんは野性的な感じですよね」 紫「比べてリアードは気取っているって言うのかな。よく言えば貴族タイプね」 理「ねえねえ、さっき紫音姉ちゃんたちのほうに、スタタントとか言ってたよ」 紫「スタンダードタイプ?」 理「うん。でも武器は日本の刀だよ。ちょっとおかしくない?」 紫「確かにおかしいと言えば、おかしいかな。それは作中にもあったけれど、 彼が一度戦国時代の日本で呼び出されていることに所以するの。詳細は作 中で説明されるでしょうけど、そのとき日本人に成り切る必要があったか ら」 明「それ以前までは、別に武器を持っていた訳ですね?」 紫「うん。あるいはいずれそれを使うときも来るかも」 理「つぎは、私のあいじん、黎だな」 明「………せめて恋人、って言いなさい」 理「? どうしたの、明日香姉ちゃん。なんだか怖いよ」 紫「明日香ちゃん、相手は小学生なんだから………」 明「わ、分かってますよぉ」 紫「黎のブックスはまあ、何度も話が出ているように、まだ隠された部分があ るわ」 明「その謎な部分はともかく、リルルカさんとミルルカさんの武器が短剣って 何だか少し地味ですよね。戦いでもグラウドさんやリアードさんには後れ を取っていますし」 紫「ええ。でもそれは、あの本にまだ別に封じられたものがある、ってことに 関係する。他にメインがあるため、彼女たちにあまり奇抜な武器を持たせ たくない、って言う作者の意図も働いているの」 理「ねぇ、男の人には女の子のブックスで、女の人には男の人のブックスって 決まりなのかな?」 明「あっ、ほんと。魔術師さんで崩れますけど、それまでの三人のブックスは そのパターンですね」 紫「それはたまたま、とも言い切れないわね。そのほうがドラマ的に演出しや すいのよ」 明「ま、まさか迫水先輩とリルルカさんやミルルカさんが、こ、恋に落ちたり なんて………しないですよね?」 理「うおっ、私の黎をかっ!」 紫「さ、さあ………ほら、向こうは二人組みだしねぇ。どうだか………」 明「ですけど、そう言う展開って、それこそ王道ですよね」 紫「あの、明日香ちゃん………少し落ち着いて」 明「落ち着いてなんて、いられません!」 理「ません!」 紫「なんだかなあ………そこまで行くとラブコメになっちゃうでしょう? 物語が変わっちゃうわ」 明「その言葉、信じていいんですか?」 理「いいの?」 紫「い、いやぁ、それは作者次第だから、私には、なんとも………」 明「そんなの困りますっ!」 理「困るの!」 <暫し休息> 紫「二人とも落ち着いたわね? 話を続けるわよ」 明「はい、ご迷惑をお掛けしました」 理「ごめんなさい」 紫「じゃあ次は魔術師グァね」 明「これも、何だかベタな感じですねぇ」 紫「まあ確かにね。戦士系キャラクターに魔法使いタイプが入って来る、って 言うのは典型的なパターンだわね」 明「リーダーの身体を乗っ取ってしまう………ナンか気持ち悪い。でもこんな 『掟破り』なパターンは、どこがで見たことがありますよ」 理「あっ、私知ってる、あのねぇ………」 紫「わー、あー、きゃー!」 明「ど、どうしたんですか? 紫音さん」 理「ああん、紫音姉ちゃんが、おかしくなっちゃった」 紫「そうじゃなくて! ダメよ明日香ちゃん、理奈子ちゃん、それを言っちゃ。 作者も気にしてるんだから」 明・理「はあい」 紫「もう、返事だけはいいんだから」 明「だけどここに来て、ブックスとリーダーの関係が壊れてしまった訳ですよ ね。いいんでしょうか」 紫「まあ、いいんじゃないの。この展開だと、磯部さんがリーダーの代わりに なるのかな?」 明「やだ………それじゃ、迫水先輩と慶太さんが敵対することに、なってしま まいます」 紫「けど、身内、知り合い、主人公にとって思わぬ人物が敵対するのも一つの セオリーって言うのかな。まあ宿命ってやつよ」 明「ああん、それじゃあ紫音さん、前回と言ってることが違います」 紫「うっ………悪いのは全部作者だから。え、えっと次、行こうか」 理「もう終わりだよ」 明「ええ、登場しているブックスは一通り、出ましたよ」 紫「でもまだ本は一冊あるわよ。他にもほら、阿婆擦れ側から新しいブックス が出て来るかも知れないわよ」 理「だってまだ出ていないやつなんて、分かんないよ」 紫「だから予想してみるのも面白いかもよ」 明「予想ですか」 紫「考えられるのは、フランケンシュタイン・パターンかな?」 理「ナニソレ?」 紫「ほらフランケンシュタインって、西洋のモンスターがいるでしょ」 明「どこかの博士が造った、ツキハギだらけの怪物ですか?」 紫「そう、それ。フランケンって凶暴なモンスターなんだけど、一人の幼い少 女の前では大人しくなるって、アレよ」 明「ああっ、よく物語の中で小さな女の子には、巨人タイプのパートナーって パターン、見掛けます」 紫「それらも多分、フランケンシュタインに由来しているんだと思うわ。ウチ の作者もやりそうでしょう?」 明「あははっ、否定出来ないですね」 理「うん、やりそう」 紫「ま、一応他にも作者は考えているらしいわ。中にはもう、伏線を張ったも のもあるとか」 明「へえ、そうなんですか」 紫「さて、今回はそろそろね」 明「あ、もうお開きですか」 理「えーっ、理奈子、しゃべりたりないな」 紫「また次回にとっておきなさいな」 理「へぇい」 紫「それでは皆さん、お相手は貴方だけのプリンセス、紫音と」 明「今夜も貴方の夢が見たい、明日香と」 理「一富士、二鷹、三理奈子がお贈りしました」 紫「だから、それ、ノリが違うって………」 ■おしまい■
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