●連載 #0196の修正
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時間が迫っていたので急いで家を飛び出した。 途端、「これより小暮様のお通夜を始めます。」とアナウンスが入ったので驚いた。 亡くなったのは自宅の向かい側に住んでいた老婆。まだ私が硝子玉のような純粋なこ ころを持っていた時代によくお世話になった。 とてもいい人で昔話に登場しそうなごく普通の優しい老婆だった。 お焼香を上げる列に加わり周囲の大人達を見た。誰も涙を流さない。ひどくその時、 自分が死んだらいったい何人来て、何人の人が自分の死を心の底から悲しむのだろうと 思った。 お焼香を上げる時、身内らを一瞥した。誰も涙を流していない。流している様子は見 られなかった。誰も悲しんでいないのかと思うと、体の心の部分から何かが沸き立って きたのがわかった。 「大人ってのはね、そうなもんだよ。」 親父が言った。 大人はこんなものなんだろうか。
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