●短編 #0336の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
えらいひとは馬鹿になるというのは本当らしい。えらくて賢いひとが、えっというよ うなずる賢いひとにだまされてしまう。そんなことをよく聞く。なんでそんなひとを信 用するのだろうと疑問に思っていた。でもそれはある意味同然なんだね。 高い地位にあるひとは、いつでも誰からも丁重にあつかわれる。ずる賢いひとも当然 丁重にあつかう。それが得になるから。親切なひとも当然丁重になる。するとおべっか つかっているひとも本当に親切なひとも同じ行動なので、どっちがどっちか分からなく なるんだね。むしろおべっかで丁重なひとのほうが親切なひとのようにみえたりする。 過剰に丁重にするから。それでおべっかのひとのほうを信用したりするんだろう。 ワタシのように地位も何もない人間だと、そのひとの人間性ってのははっきり分か る。ワタシにおべっか使っても何の得にもならないから、そのまま素の自分で対応する から。親切なひとは、誰でも親切だから、ワタシにも親切にしてくれる。ずる賢くてお べっか使うひとは、得になるひとしかおべっかは使わないから、当然ワタシには冷たい 態度をとる。だからそのひとがどういうひとかということははっきり分かるのだ。本当 に悪い人間ってのは、誰でも親切なようにふるまうのではないかと思っていたが、やは りそれは無理なんだろうな。親切な人間はそうするのが普通なことだから、誰にでも親 切にしても疲れない。しかしおべっかのひとの親切は演技だから疲れるのだ。だから誰 にでもってわけにはいかない。やはり得になるひとだけになる。 かくて、いつも親切に丁重にあつかわれるえらいひとは段々馬鹿になっていくのだろ う。
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