●短編 #0268の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
銭形平次をテレビで見ていたのはいつ頃かなあ。大川橋蔵の平次 が下手人に銭を投げて捕まえる。そんなもん投げてほんまに捕まる のか、と思わずつっこみを入れたくなるような感じだったが。ちゃ っちゃかんちゃという舟木和夫の歌も良かった。「何だ神田の明神 下でえええ」という歌詞が妙に頭に残っている。 あの頃はテレビばかり見ていた。何であんなにテレビばかり見て いたのか。他にすることなかったのか。勉強はみごとにしなかった な。外に遊びにいくこともあんまりなかったような気がする。いう ところのテレビ子というやつか。 女の子と遊ぶということもなかった。そう接触する機会もなかっ たし。女の子と手をにぎる機会って、私らの世代だとフォークダン スくらいしかなかったものだ。オクラホマミキサとかさ。目指す女 の子がだんだん近づいてきて、さあ手をにぎれるぞと思ったとたん 音楽が終わったりしてさ。あの頃は手をにぎるだけでどきどきした ものだ。幸せになったね。今は乳をにぎっても、まあこんなもんか と思うだけだ。ずいぶん進化したものだ。 夏の日に河原の土手を歩いていると、すーと吸い込まれてしまう ような空の青さがあった。カンカン照りの太陽は頭の上にあって、 暑い光線をワタシに放射している。あれはどこの土手だったのだろ う。繰り替えしみる夢の光景である。夢ではあるが、確かにワタシ が経験したことであるような気がする。そんな気がする風景なのだ。 いったいあれはどこだったのだろう。いくら考えても思い出せない。 ただ夏の暑さだけがイメージとして残っている。 何だ神田の明神下で、ワタシは夢を見ていたのかもしれない。す べては夢。夢の風景。
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