●短編 #0197の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
ワタシの人生を振り返ってみると、10年ごとに変化しているこ とに気づく。しかも区切りのいい年ごとだ。おまけにその10年を 本当にひとつのことしかしないで過ごしている。我ながら驚いてし まうほどだ。 0歳から10歳までの10年。これは戸外を駆け回っていた10 年だ。赤ん坊の時から駆け回っていたわけないが、記憶にあるもっ とも古いときから、家の外で遊んでいた。当時ワタシが住んでいた 九州の炭坑町は田舎ということもあり自然が豊かであり、子供が遊 ぶ場所にことかかなかった。かなり小さいときからひとりで、ある いは近所の子供たちと一緒に遊んでいた。小学校に入ってからも同 じだ。学校から帰えり、鞄を置くと夕飯時までずっと外である。元 気で活発な子供だった。 それが11歳から20歳までだと、一転元気のない子供になる。 11歳のとき、九州から大阪に越してきているわけだ。大阪に来て みると万事勝手が違い、外で遊ぶということもなくなった。そして 表情のとぼしい内向的な男になってしまった。中学高校と進むにつ れて、いよいよ不活発になる。ほとんど何もしない状態になった。 勉強もしないし遊びもしない。ただぼーと何事か考え込んでいるよ うな男になった。今思うとあれは鬱だったんじゃないか。少なくと も鬱っぽい10年だったことは確かだな。10歳までが躁的な状態 だったとすると、この20歳までの10年は明らかに鬱っぽい。そ してこの後も、躁と鬱が交互に繰り返すような人生を送ることにな る。 そして21歳から30歳。今度は一気に躁状態である。外国を旅 してばかりいた。この10年のうち4年ほどは外国の旅の空である。 それ以外は旅の資金を稼ぐため働いていた。リュックひとつ担いで 東京へいき、住み込みで働き金を稼ぐ。驚くほどの行動力である。 二十歳までの不活発さは何だったんだ、というほどの変わりよう。 何でここまで変われるのか不思議なくらい。 それが30歳の統合失調症発病入院以来10年間の閉じこもり状 態になる。30歳から40歳くらいまでである。このときは本ばか り読んでいた。閉じこもりといっても完全なものではなく、一日一 回は外にでて、喫茶店でコーヒーを飲んだり図書館で本を借りたり していた。一般的な閉じこもりではなく、たぶん精神病からくる生 命力の衰えのせいで閉じこもっていたんじゃないか。とにかくほと んど家にいるわけだから、やることもないので、借りてきた本を読 むだけだった。一日数冊、どうかすると5冊くらいも読んでいたよ うな気がする。とにかくめちゃくちゃ読んだ。本を読むだけの10 年だった。 それが40歳くらいから徐々に元気がでだして、またまた外を出 歩くようになった。今ワタシが行っている精神の支援センターとか 作業所とかを知ったことが大きい。行く場所があり、そこへいけば 誰かいて話し相手がいる。とくに、女性の職員とかと話をするのが 楽しみでよく行くようになった。今ではあちこちの支援センター作 業所に好みの職員がいて、ワタシがいくと話相手になってくれる。 まあ向こうは仕事だからそうしてくれるのだが、それでも閉じこも りの10年のまったく話相手もいない状態と大違いである。毎日、 あっちの作業所、こっちの支援センターと、駆けめぐっている。ま こと行動的な毎日である。 こうしてワタシの人生を振り返ってみると、明らかに10年ごと に躁と鬱が繰り返していることがわかる。最初の10年が躁であり、 20歳までが鬱、30歳までが躁、40歳までが鬱、そして今49 歳までが躁。そうすると、今後の10年、60歳まではまた鬱かな と想像がつく。あまり外へでず、ずっと家にいるような生活になる のじゃないかな。 躁と鬱の10年間、どの時期も本当にひとつのことしかしてない ことに気がつく。最初の10年は外を駆けめぐっていた。20歳ま ではただぼーとしていた。30歳までは外国を旅ばかりしていた。 40歳までは本を読んでばかりいた。49歳までは女性と話してば かりいた。 では今後の10年は。たぶん文章を書いてばかりいる10年にな るのではと思っている。鬱っぽい10年になるはずだからずっと家 にいる。家にいてやることといえば、本を読むか文章を書くかであ る。文章を書いていないと間が持たない感じだろう。 このように10年ごとに躁と鬱が繰り返し、そしてそのあいだは ひとつのことしかしてないのがワタシの人生である。一転集中型の 人生といってもいいだろう。べつに意識してそうしているわけない のだが、こうして振り返ってみると、不思議の感に捕らわれる。ワ タシの人生って、妙。ほんと不思議だなあ。
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