●短編 #0192の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
昔、タイのバンコクに住んでいたといっていいほど滞在していた ころ、タイ陸軍の射撃練習場へいって拳銃を撃っていたことがあっ た。かなり広めの建物で、紙の的がワイヤーで前後できるようにな っていた。その的めがけて拳銃を撃つ。拳銃は38口径くらいだっ たろうか。ずっしりと重く何か不気味な感じがある。いかにも凶器 という雰囲気である。こんなものをひとに向けてぽんと撃ったら、 ひとが死ぬのだなと思うと、何か不思議な感じがした。 拳銃を撃ってみて、ワタシが一番意外に感じたのは、その引き金 の軽さだった。フェザータッチなのだ。そっと触れただけで撃てて しまうのである。子供のおもちゃの拳銃から来ているのか、何とな く、引き金をぐっと引くと、やがて固い部分に来て、それをなお引 くと発射するみたいな感じを持っていた。違うのである。引き金に 触れただけで弾は発射してしまうのである。 よく漫画なんかに、拳銃を突きつけられて、それを蹴り上げて殴 るとかいう描写があるが、それは不可能だなと思った。蹴り上げる 動作をしようとした瞬間に、もう弾はでている。はっとして引き金 に触れた瞬間にもう撃っている。そんな軽さの引き金である。 的を10メーターくらいに離して撃ってみると、結構当たる。こ りゃもう拳銃突きつけられたら、おとなしくいうことをきくしかな いなと思った。拳銃を奪おうとするのはむろん、逃げるのも危ない。 まず大抵撃たれてしまう。金が目的なら、すなおに金を渡したほう がいいと思った。 毎日毎日、射撃の練習にいった。何にもすることがなくて退屈し ていたということもあるかもしれないが、やはり何か鬱屈するもの があって、それを拳銃を撃つことで晴らしていたのかな。拳銃を撃 って帰ると、何かすーとした気分になったことを覚えている。いい 気晴らし、という以上の感覚があったように思う。 それも今では遠い昔の話になったが。
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