●短編 #0190の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「ま、そのおう」と田中角栄みたいに言ってみる。昔はよく角栄 の物まねをしたものだ。角さんと親しみをこめて言われていた。首 相になったころは今太閤とか言われたこともあった。今の若いひと はどうだろう、角栄といっても知らないか。 九州のワタシが生まれ育ったところに帰ってみたのは、あれはも う数年前のことか。北九州の飯塚と直方の間にある宮田町というと ころがワタシの生まれ育ったところだ。そこに11歳までいたのだ。 そこは炭坑の町だった。父親も炭坑で働いていたのだが、事故で死 んだ。代わりに母が働きにでた。11歳で大阪に移ってきたのは、 炭坑が閉鎖されたためだ。なにしろ炭坑しか働くところはないわけ だから、それが閉山してしまえば、どこかへいくしかない。帰って みた故郷は、もう炭坑を思わせるものは何もなかった。あたり一体 炭坑の住宅が建っていたはずだが、そんなものもう影もない。当た り前だ。もう40年近くたっているわけだから。若者に炭坑のこと を聞いたら、ここに炭坑があったこと自体知らなかった。生まれる 20年も前に閉山したわけだから当然か。変わり果てた故郷に呆然 として帰ってきたものだった。 最後に沖縄にいったのは、もう25年も前のことだった。それま で何度か行っていたのだが、その25年前を最後にもう行っていな い。あのときは、沖縄本島だけでなく、その先の石垣島西表島まで いったのだった。正月であったが、十分暑かった。現地の人は冬だ からということで泳ぐということはなかったが、ワタシなど本土の ひとからすると、十分泳げる気温だった。そこでひとりの女と出会 い恋をした。夏の日の恋。 「ま、そのおう」角栄のまねをしていってみる。不思議なものだ ね。「ま、そのおう」で時間だけがたっていく。すべては遠い過去 になってしまったのか。何だかみんな夏のせいかなと思えてくるの だよな。
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