●短編 #0164の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
桜の花が舞っている。屋上から見た桜も綺麗だった。 「うむ。桜はやはり良いのう」 口で言うくらい綺麗だ。 「その言い回し。ジジ臭いよ、しゅう兄」 気にしない。 「とりあえず、早く食べる。食べないともう作ってあげないよ」 作ってもらえないのはマズイ。かなりマズイ。 マズイので、弁当を食べ始めた。 「よろしい」 閃奈は、にこーっと笑い自分の弁当に取り掛かった。 弁当が半分ほどになった時、それは起こった。 入り口の扉が開いたと思うと、いきなり 「鷺澤くん。ちょっといい?」 と、女生徒が二人乱入してきた。先陣は長髪。背後に短髪の陣だった。 「は」 「え」 気がつけば、二人で素っ頓狂な声を上げていた。 見れば、本日転校してきた緋ノ森月華と影奈だった。 「しゅう兄誰?」 この質問には、 「私は、姉の月華。この娘は妹の影奈。よろしく妹さん」 緋ノ森(姉)が答えた。 「で、何の用だ?緋ノ森さん」 「下の名前でいいわ。影奈もいいでしょ?」 姉が妹に尋ねる。 「私はかわまないよ。姉さん」 じゃあ、名前で呼びますか。 「じゃあ、月華。用件は?」 「質問1。私達に見覚えある?」 「無いと思う。つーか、今日転校してきたんだろう?んじゃ、知ってるはず無いだろ う」 「じゃ、質問2。これは質問と言うか、予定の確認だけど今日の放課後、予定ある?」 「なんで、転校生さんがしゅう兄の予定を尋ねるんですか?」 と、今まで黙っていた閃奈が異議を唱えた。 「妹さんには、聞いてないの。どう、予定とかある?」 「特には無い。つか、それが何?」 「じゃ、今日私達に付き合って。転校生の頼みなんだからいいでしょ?」 「断固拒否」 俺じゃない。 「黙らせようか、姉さん?」 と、妹の影奈が出てきた。その目は獲物を捕らえるような鋭い目だった。 なんか、最近こんな言葉聞いたような気がする。 「そこまでしなくてもいいわ。どうなの?鷺澤くん」 影奈は、また月華の背後に着いた。 まぁ、可愛い双子とお近づきになるのもいいかな。 「いいよ」 「鷺澤くん、ありがとう。今度何か奢るわ」 「鷺澤くんなんて、呼ばないでくれ。一蹴で良い。それに、奢らなくてもいい」 「ありがと。一蹴くん。約束忘れないでね。後、妹さん。獲って食べたりしないから安 心してね」 そう言うと、月華は屋上から退場した。 「それでは」 影奈はペコリとお辞儀をした後、姉に続き退場した。 「さて、昼飯を再開しますか」 俺の弁当が消えていた。 探せば、閃奈が食べていた。 「しゅう兄なんか、昼飯抜きで良いんです。それで、餓死しちゃえ」 閃奈は、不満なのか拗ねていた。 「そんな食うと太るぞ」 「余計なお世話です」 「そうか。俺は先に教室に戻るわ」 「しゅう兄。あの人達には気をつけた方がいいよ」 「ん、わかった」 ホントのことを言うと、閃奈の言ったことなんて聞き流してた。兄離れの出来ない従妹 の嫉妬だと思っていたからな。 「ま、そんなところも可愛いんだけどな」 小さく呟いた。 屋上を出る前に見た桜も、やはり綺麗だった。
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