◇フレッシュボイス過去ログ #9220の修正
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BSジャパンで放送の時代劇ドラマ「人形佐七捕物帳」第十一話『捕物三つ巴』を録 画視聴。今回も完全にネタバレ注意です。 佐七と痴話喧嘩をして家を飛び出したお粂は、林道で大八車を引く小柄な男とぶつか る。弾みで荷の蓋がずれたことで激高した男に、お粂は襲われるが、危機一髪のところ で、眉目秀麗な若衆に助けられる。荷からは若い女の死体が転がり出て、男は逃亡。若 衆も男を追って、見えなくなってしまった。お粂は若衆が落としたと思しき手紙を拾っ た後、佐七らに事の次第を伝える。 ほどなくして、被害者は、長崎から江戸公演にやって来た南京手妻一座の一員・松鶴 と判明する。座長の話では、松鶴の双子の妹・竹翠も姿が見えないという。その矢先、 一座を贔屓にして同行していた長崎通辞の鵜飼高麗十郎が、自らの手で下手人を捕らえ ると言い出し、佐七と捕物勝負となる。佐七が、一座が物置として借りていた廃屋に行 くと、すでに鵜飼がいた。彼の話では、姉妹を訪ねてきた若衆がいるという。お粂の話 を思い起こす佐七の横で、廃屋を改めていた鵜飼は、衣装箱に模したからくりの小道具 の中に竹翠の死体を見付ける。傷口から、同一人物の犯行と考えられるが。――この辺 りまでで、全体の三分の一くらいだったかな。 とりあえず、鵜飼を演じる西村雅彦が怪しい。怪しすぎる。キャラクターも見た目も 言動も怪しく、そして……そのまま鵜飼が犯人という、ある意味、裏を掻かれたと言え なくもない結末でした。 佐七と鵜飼の探偵対決を前面に押し出し(そう言えば、サブタイトルの割に三つ巴っ ぽくなかったぞ)、死体運搬役と実行犯を別にするとか証拠を入手するくだりとか、 色々と工夫はしてるんですが、どれもあからさまに過ぎて、鵜飼から疑いをそらす役目 を果たせていない感じ。佐七が鵜飼を疑うきっかけが、鵜飼の最初の方の失言だし。ま あ、日本と外国の対比がメインテーマだったと思われ、そこそこうまく表現できていま す。 あと、横溝正史作品にしては、双子を登場させておきながら、そこに何らミステリ的 な仕掛けを施すことなく、ただ消費した作りになっているのが、悪い意味で意外でし た。念のため、原作に当たった方がいいのかな? ではでは。
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