◇フレッシュボイス過去ログ #9066の修正
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TBS系で放送のドラマ「IQ246」初回二十分拡大版を録画視聴。 織田裕二が知能指数246の、高貴な出の天才探偵役・法門寺沙羅駆を演じるという ことで、予告や番宣を見ても若干の不安がありましたが……。とりあえず、貴人ならぬ 奇人な面が先行して、天才らしさに乏しい。 第一話で沙羅駆の披露した推理は、知識量と観察力の賜で、天才的な物はほぼなかっ た。あるいは当てずっぽうの想像力。唯一、CMの台詞に隠された折り句に気付いた点 は、閃きと言えますが、天才レベルかと問われると、う〜ん。 所々、思い込みが先走っている場面もありましたし。CM企画会社での殺人につい て、指紋の有無が分からない内から、強盗殺人じゃないかもと言い出すくだりとか。あ の段階では、根拠がないでしょう。 寿司職人殺しの犯人の行動にもおかしな点が。金を奪うのが目的なんだから計画殺人 だろうに、包丁を持っているところを襲うなんて、反撃される危険性を考慮していな い。 犯人に対して罠を仕掛けるのはよくあるパターンですが、その場で取り押さえず、恐 らく故意に逃がしたあと、大勢の前で糾弾するのは、沙羅駆の性格の表れ? 非常に意 地が悪そうだ。 ストーリーは「刑事コロンボ」を意識したものになっていましたね。まあ、倒叙推理 なんだから、フォーマットが似ているのは当然ですが、ぱっと思い付くだけでも、「殺 人処方箋」「意識の下の映像」「権力の墓穴」の影響を大なり小なり受けているなと感 じたです。ギャグの小ネタは、織田裕二出演の過去のドラマからいっぱい取ってあった ようですが、拾えきれないし、どうでもよろしい(苦笑)。 一方、賛否両論渦巻く?沙羅駆のキャラというか喋り方は、エルキュール・ポワロ。 NHKで放送された吹き替え版「名探偵ポワロ」そのままという印象でした。改めて書 かなくても、演じた当人が言ってるみたいですが……どうしてこのキャラを選んだの か、今のところ見えてきません。 あと、全話を貫く縦糸になりそうな完全犯罪プランナー的な“13”。沙羅駆は早々 に、アルファベットの十三番目の文字Mと断定したのは、過去にM絡みの事件を扱って るからなんでしょうけど、ストレートであんまり面白くないな。ネットでよくある置き 換え、13=Bぐらいの捻り、洒落っ気が欲しい。 ここからは、天才探偵というキャラ作りについて。 キャラクターとして天才探偵を創出したとき、「退屈だ。この世の中に私を悩ませる ような謎はないものか」的な台詞を吐かせるケースが時折見られますが、あれってどう なんだろう? 大昔ならいざ知らず、現代では、かえってその天才が馬鹿っぽく見えな いでしょうか? そんな台詞は、世の中の謎を全て解き明かしてからにしろと。数学上の未解決問題に 限っても、たくさんあるだろうに。 そりゃまあ、犯罪とか不可思議で魅力的な謎にしか興味がない天才探偵という設定な ら、まだ見逃せるかもしれません。だけど、本ドラマの法門寺沙羅駆は特許を数多く取 ったり専門書を多数著したりと、活動は多岐に渡っている。人が一生になす業績の何倍 ものことを既にやってのけているらしいし、扱う謎のジャンルは問わないはず。だった ら、先に挙げた台詞は似合わない。というか、口にしてはいけないとすら思う。 もう一点、沙羅駆には“常識知らず”という属性も付加されていましたが、世俗の事 件を解こうとするのに、常識を知らないままでは推理の組み立てようがないのでは。実 際、沙羅駆の推理には、庶民的な常識を反映した見解がいくつも含まれていましたし。 ではでは。
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