◇フレッシュボイス過去ログ #8942の修正
★タイトルと名前
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・『トラップハウス』(石持浅海 光文社)13/4441 大学の卒業旅行として、トレーラーハウスを借りて過ごすことになった男女九人。着 いてみると、先に来ているはずの幹事役の男がいない。とりあえず、トレーラーハウス 内を“探険”すると、あちこちに画鋲が仕掛けられており、負傷者が出た。さらにソフ ァに横になった男は、首の後ろに針が刺さって死亡。救急車を呼ぼうとするが、携帯電 話は圏外。外に出ようと試みるも、トレーラーハウスに全員が閉じ込められていた。目 覚まし時計のベルとともに示された、悪意のあるメッセージ。果たして犯人は何者で、 何をしようとしているのか? 倫理のアクロバットと言われる石持作品ですが、今回はその面はさほど色濃くない。 また、閉鎖状況を作るうまさに定評のある作者、本作もありそうでなかった(多分)ト レーラーハウスを舞台に、ユニークなクローズドサークルを設定してます。 クローズドサークル物と言えば普通、人がばんばん死ぬものが相場と決まってます が、この作品はちょっと違います。だからその方面を期待する向きには、肩透かし感が あるかも。どちらかと言えば、同じクローズドサークル物でも、岡嶋二人『そして扉が 閉ざされた』(講談社)に近いテイストです。 犯人を絞り込むロジックは、きっちり仕込んであって、その点は満足が行くのです が、そこまでに繰り広げられる諸々の推理がいまいち。当事者達じゃないと推理のしよ うがない事柄が多く、また読者が推理できる部分についても厳密な答えが出るようなタ イプじゃないから、もやもやっとしてる。 犯人が仕掛ける罠も、地味というか嫌がらせというか、卑劣さに重きを置いた感じ で、残虐ではない。まあ、たかが画鋲ごときでここまで動きを封じられるものか?と思 ってしまうのは、大日本プロレスなんかのデスマッチを観たことのあるプロレスファン だからかもしれませんが(苦笑)。 ではでは。
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