◇フレッシュボイス過去ログ #8707の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
早朝に、隣の家の畑に仕掛けられた罠に、アナグマらしき生物が掛かっていたのです が、またしても声は聞こえず。 本の感想>『大べし見警部の事件簿』(深水黎一郎 光文社)14/4451 12月5日夜に起きた殺人。容疑者の男はクリスマス当日、教会での仕事にかかり切 りで、完全なアリバイがあるという(「耶蘇聖誕節の殺人」)。ある小企業で三時の休 憩中、経理課長が毒を飲んで死亡する。その場にいた六人が、同じポットから注いだ紅 茶のカップを、じゃんけんの勝った順に選んでいったのだが、犯人はどうやって目的の 人物に毒入りを取らせたのか(「この中の一人が」)。宇宙航空研究開発機構にある実 験棟で、部長の男が殺される。現場は打ちっ放しのコンクリートで囲われた空間で、唯 一のドアには内側から鍵が掛かっていた(「宇宙航空研究開発機構(JAXA)での殺 人」)。 居眠りばかりで事件を解決する気なんてさらさらないにもかかわらず、何故か検挙率 100パーセントを記録する、“警視庁最悪の警部”大べし見虎次郎。作者の他のシ リーズで迷バイブレーターを務めた彼が、主役となって登場。ミステリにおける暗黙の 了解や問題点をいじり倒した短編集。 この人の作品を読むのは本書が初めてでして、その意味では不適切な物を選んでしま ったかなと。どうやら作風が本書だけ特異なようだし、他の作品のキャラクターがメイ ンに据えられているし。 でも、さほど気になることなく、読み進められました。ミステリをそこそこ読んでき た読者なら、問題ないでしょう。 問題なのは、内容の方(笑)。はちゃめちゃというかやりたい放題というか、とにか くミステリのお約束に対して、自由奔放に筆を走らせています。某作では後期クイーン 問題にまで言及して、どうするつもりなのかと思ったら、うまく笑いに被せてきた。 編中の白眉は……というほどでもないのですが、最後を飾る「青森キリストの墓殺人 事件」が一番凝ってるかな。シリーズラストだから、これまでに使っていないネタをあ りったけ詰め込んだだけ、とも言えますが。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE