◇フレッシュボイス過去ログ #8615の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
BSジャパンで放送のドラマ「松本清張ミステリー時代劇」第七話『虎』を 録画視聴。ネタバレ注意です。 ストーリーを最後までざっと書くと、以下のように――。 鯉のぼり等の絵描き職人である若い男は、虎の絵を得意としていた。流れ者 の彼は、甲府の店で雇われた。店の主は男の腕前をたいそう気に入り、手放し たくないと考えるが、このままではいずれ江戸を目指して発たれるのは必定。 一計を案じ、女中の一人と結婚させることに成功する。だが、主の思惑を見抜 いた男はある夜、家を抜け出して江戸へ向かう。茶屋で休憩を取り、六部の坊 主に饅頭をやった直後、追ってきた妻が姿を現した。人目に付くからと茶屋を 離れ、無人の薪小屋?に場所を移すと、男は女中を絞め殺す。そのまま立ち去 り、再び江戸を目指した。現場には、女中が男の出世を願って持ち歩いていた、 大小二頭の張り子の虎が残された。 江戸では絵描きの腕を封印し、医者の薬箱運びになった男。医者(男性)の 夜の相手をすることを条件に厚遇され、ついには医者の死後、貸家を含めた身 代全てをもらい受ける証文を書かせる。その数ヶ月後、医者がぽっくり逝き、 男は医院を畳むと小間物問屋を始めた。女房も取り、平穏無事な日々が続いた が、あるとき店子としてきた玩具屋が張り子の虎を売りにしているのを見て、 忘れていた殺人の記憶が甦る。以後、うなされ通しの男は、玩具屋に出て行っ てもらおうとする。だが、条件が折り合わない。我慢できなくなった男は、と うとう玩具屋の店に、深夜、火を放つ。 出火の原因を問われる過程で、恨まれる覚えはないかと聞かれた玩具屋は、 大家が自分を追い出そうとしていたことを思い出す。さらに、店の焼け跡には 灰となった大量の張り子の虎。甲府の殺しの現場で張り子の虎が残されていた ことを伝え聞いていた岡っ引きは、目撃者である六部を見つけ出すと、小間物 問屋に出向いて男を観念させる――。 はっきり言って、殺しの直前に目撃されている時点で、殺しを決行すること 自体がおかしいんですが、そこはそれ。薪小屋に入ったあと、殺意を固めたと 見なしましょう。 が、それにしてもミステリとしては単純極まりなく、あっさりしています。 張り子の虎がキーになっているくらいで、ほとんど物語の面白さで引っ張った 感じ。 演出の面では、どこか皮肉な目線が入っているのかな。腕がいいばかりに、 女中と結び付けられて夜逃げするも見付かってしまい、殺人を犯す。身元を隠 し、男の相手までしてようやく一財産を得て、幸せな家庭を築き掛けるも、目 撃証言により呆気なく捕まる。主役の男が「俺は女運がない」とこぼす場面が ありましたが、思わず「男運もないだろ!」と突っ込みたくなった(苦笑)。 このドラマの同時間帯に、BS−TBSでは、映画「トラ・トラ・トラ!」 をやってた。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE