◇フレッシュボイス過去ログ #8546の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『双孔堂の殺人』(周木律 講談社ノベルス)10/3331 天才建築家・驫木が、湖畔に建てた双孔堂(ダブルトーラス)。それは巨大 な鍵を重ねたような形をしていた。建物の所有者は、謎に包まれた数学者・降 脇。 警視庁の刑事・宮司は妹に懇願され、放浪の数学者・十和田のサインをもら うために、休みを利して双孔堂を訪れる。十和田が双孔堂に滞在しているとの 情報を妹が聞きつけたのだ。が、そこで彼を待ち受けていたのは、同時発生し た二つの密室殺人だった。しかも、十和田が殺人犯として逮捕され、犯行を認 めているのだという。 第四十七回メフィスト賞受賞作の続編。 ※そこそこネタバレ注意です うーん。決してよい出来とは言えないシリーズ第一作よりも、さらに落ちる 感じだなあ。 ミステリにおける謎の提示が、今回はいまいちだった。もっと不可思議さを クロースアップして、印象づけてくれれば、もう少しよい感想を抱けたかもし れません。ただ、物語自体は単調だし、伏線の拾い方は乱暴だし、文章も明ら かに劣化しているように思えたし、多少の手直しでは厳しいか。 名探偵が犯人として逮捕され、しかも探偵自身も認めているというのは珍し い設定で期待したんですが、尻すぼみに終わってしまい残念。頻出する数学ネ タは煙に巻こうとしているだけで、事件の本質とはあんまり関係ない気が。テ ーマを表そうとするのなら、星の王子様だけで事足りる。 事件が解決したあとに描かれるシーンは、探偵vs犯人の構図が続くことを 宣言しているようだけど、特撮ヒーロー物の匂いが少し漂ってて、浮いている。 今後レギュラー陣になるであろうキャラクターに、何らかの秘密があるという のも含めて。 あと、探偵が真相を推理し得た時点で、真っ先に考えるべきは館から消えた 人物についてだと思うんだけれども、関係者を前にしての謎解き披露の後回し になっているのは、変な気がしたです。 ではでは。
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