◇フレッシュボイス過去ログ #8439の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『江神二郎の洞察』(有栖川有栖 東京創元社)14/4451 一九八八年四月、英都大学に入った有栖川有栖は、一冊の本が縁で、江神二 郎と知り合い、推理小説研究会に入った。下宿先でのノート紛失事件。ハード ロック好きの集まる喫茶店で見掛けた女性の秘密。プラットフォームでたまた ま耳にした「四分間しかないので急いで。靴も忘れずに。」云々という言葉か ら導き出される状況とは。潰れた病院の開かずの間に現れる幽霊? 身代金千 円の誘拐。近所の人におごったり、客に商品をただで譲ったりする古書店主。 日常に現れる様々な謎に、江神二郎は名探偵ぶりを発揮する。そして訪れる、 有馬麻里亜との出会い。 アリスの入学一年目を描いた、書き下ろし一編を含む短編集。アリスシリー ズファン必読書。 こうして登場人物をフルネームで記すと、初見の人が読めばキャラクターに 寄り掛かった作品と思われる可能性大のネーミングだなあ(笑)。まあ、実際 にはキャラクターは記号化していなくて、かつ、立っている方だと思います。 長編ではロジックでごりごり押してくる本格のアリスシリーズ、短編でも、 事件は軽め、ロジックは薄めになるものの、その精神は共通している。軽く薄 くなった分を、ミステリ評論ぽいスパイスを効かせて、アリスシリーズのファ ン以外のミステリマニアにもアピールできる形になってる、といったところか な。物足りなく感じるのは、やはり、同シリーズ長編に肉薄するぐらいの論理 本格を、一編は入れてほしいから。 粗筋にも記した通り、シリーズのファンのための、卒業アルバム的な位置づ けと認識し、レギュラー陣と時間を共有するかのように読むのが吉。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE