◇フレッシュボイス過去ログ #8161の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『謎解きの醍醐味』(鮎川哲也 光文社文庫)12/4431 別荘に集まった様々なジャンルの作家達や業界関係者が、雪の上に残る足跡 の謎を話題にした翌朝、別荘近くの一軒家に住む女性作家が姿を見せない。調 べてみると、別荘から彼女の家まで二種類の足跡が認められた。そこから端を 発した“雪の密室殺人”に、推理作家の「わたし」が挑むことになるが(「矛 盾した足跡」)。二週間に渡る日本一周の旅を終え、東京に戻る途中の遊覧船 白鴎丸の中で、殺人事件が発生する。その状況が、乗客の一人が考え、メモに 書いていた推理小説の筋書きとそっくり同じだという(「霧笛」)。 絶版により読むことが難しくなっていた作品から、ノンシリーズ物をセレク トした短編集。 上に粗筋を記した二編を除くと、本格推理のテイストがやや薄く、タイトル から受ける期待感はちょっとすかされた気分。決して、他の収録作が本格では ないとは言いませんが、全体的に地味めな作品が多く、印象に残りにくい。ま た、決め手となる証拠が、最後に来て取って付けたようにぽこっと現れるのパ ターンが多い気もしました。物足りないのが正直なところ。 とはいえ、平均点以上のレベルを維持しており、読んで損はしないでしょう。 昔に書かれた割に、時代をあまり感じさせないのも、この作者の特長通り。そ れだけに、短編集のタイトルをもう少し考えてほしかったです。 ではでは。
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