◇フレッシュボイス過去ログ #8145の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『高原のフーダニット』(有栖川有栖 徳間書店)12/4440 淡路島で起こった殺人。容疑者にはいずれもアリバイらしきものがあり、な かなか崩せそうにない。犯罪学者で警察にも協力している火村英生と推理作家 の有栖川有栖は、調べを進める内に盲点と言える事実に着目する(「オノコロ 島ラプソディ」。)有栖川有栖が立て続けに見た夢の数々。それは不思議と幻 惑に溢れていて(「ミステリ夢十夜」)。兵庫県の高原で、双子が相次いで殺 される。それに先立つこと数時間、火村英生は双子の兄から電話を受けていた。 かつて、殺人容疑を掛けられた双子を救ってやった縁があったのだが、電話の 内容は「弟を殺してしまった」というものだった(「高原のフーダニット」)。 著者初のミステリ中編集。 うーん、弱い。ミステリの作品集としては、核となる作品がなく、弱い。普 通、表題作がその役割を担うはずですが、タイトルにフーダニットと入れてい る割に、犯人当てっぽくない。フーダニットという言葉から、ミステリ好きが 期待するものは大きいと思うので、これは肩すかし感を増幅させてしまいそう。 「オノコロ島ラプソディ」は、冗談みたいなトリックが炸裂する、ある意味で バカミスに分類できるかもしれない。ただ、書きっぷりがバカミスのそれじゃ ないので、何とも微妙な出来映えに収まっている感じです。「ミステリ夢中夜」 は、短い話を十編連ねたもの。短編にしきれないアイディアを、そのまま書い てちょっとオチを付けたようなものが多く、軽い印象。 そういう訳で、物足りなさが残る作品集でした。 ではでは。
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