◇フレッシュボイス過去ログ #8088の修正
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英国出身の元プロレスラー、ビル・ロビンソンが死去。七十五歳。合掌。 米国からのレスラー招聘ルートを断たれた国際プロレスが、急遽開拓した欧 州ルートにより来日した強豪第一号。外人レスラーと言えばほぼ百パーセント 悪役だった時代に、ばりばりのテクニシャンでがちがちの正統派であるロビン ソンの存在は衝撃を与えたようで、日本人エース不在の国際プロレス社長に依 頼され、日本に定着して外国人エースとなるほどの人気を博す。悪役外人レス ラーとリング外で喧嘩騒ぎを起こしたことも。 後に新日本プロレスに登場し、アントニオ猪木と一度きりの死闘を演じる。 すぐさま全日本プロレスに移籍、これを機に、アメリカンスタイルの影響を大 きく受け、膝や腰を痛めたことも重なり、テクニックにラフを織り交ぜるよう になる。しかし考え方は欧州の古いレスリングスタイルにこだわりを持ち続け、 リタイア後には再び日本に定着し、その技術を伝えるべく、トレーナーとして 活動。 昭和時代に活躍した選手ですが、全盛期はかなり短かったように思います。 私が初めて観た頃(昭和五十五年)には、すでにアメリカナイズされ、下り坂 に入っていました。それでも洗練されたテクニックで、内外の強豪と互角に渡 り合った実力者と言えましょう。人間風車という異名の元になったダブルアー ムスープレックスよりも、ワンハンドバックブリーカーに衝撃を受けたなぁ。 一説では、自分のやりたいことをやらないと気が済まない選手だったらしく、 おかげでプロモーターから全幅の信頼を得られなかったのか、世界三大タイト ルとは無縁で終わる(昔、二度ほど触れたニック・ボックウィンクルはロビン ソンのライバルの一人ですが、ニックは何度も世界タイトルに付いているし、 ノンタイトル戦でロビンソンと対峙したニックはロビンソンを手玉に取った)。 そんなことも含め、プロレスラーと呼ぶよりも、プロフェッショナルレスリ ングの選手と呼ぶ方が似つかわしい気がします。もし全盛期の頃に、総合格闘 技が興っていたら、ロビンソンもやっていたに違いない。片方の眼が義眼だっ たそうだけど、恐らく相手の指を折ってでも、耳をちぎり取ってでも、口を引 き裂いてでも勝つだろう……と幻想を抱かせるレスラーでした。 ではでは。
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