◇フレッシュボイス過去ログ #7881の修正
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推理作家の加賀美雅之が、この五月に逝去していたことが明かされる。享年 五十四。合掌。 「鮎川哲也の本格推理」出身で、カッパワンで長編デビューした人。古めか しい、器の本格ミステリにこだわり続けた、という印象が強いです。とにかく 不可思議な謎の設定に力を入れて、あとは添え物って感じ(謎の解決でさえも) でしたが、それでもそこそこ面白く読ませてくれる。こてこての古典本格好き にとって、安定したレベルの作品を提供してくれました。 こういうタイプの推理作家は、とっておきのトリックをまだ作品化せずに残 しているような気がする。アイディアメモや梗概、習作が存在するとしたら、 各社担当編集者がチェックを試みてるのかなあ。 名字からの連想で鏡。 本格ミステリにおける、鏡を使ったトリックといえば、ディクスン・カーや 江戸川乱歩の諸作が思い浮かびます。今年亡くなった推理作家の一人、今邑彩 にも鏡をモチーフにしたミステリがあったけど、あれは鏡のトリックとは言い がたいかな。 講談社ノベルスからほぼ同時期に出た東野圭吾と我孫子武丸それぞれの作品 が、鏡を利したトリックを用いており、使い方も似通っていたために、どちら かが他方を真似たのではという噂が一部で出たことがあったとか。当時、そん なことを知らずに私は二作とも読みましたが、別に似てるとは思わなかった。 これを問題にするのであれば、同じ講談社の漫画である『金田一少年の事件 簿』シリーズの一作が、この鏡のトリックを借用していた方がよほど大問題に なるレベル。まあ、この鏡トリックがミステリの基本技になったという見方も できますしね。 ではでは。
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