◇フレッシュボイス過去ログ #7538の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『たまさか人形堂物語』(津原泰水 文藝春秋)15/4461 亡くなった祖母から、小さな人形店を受け継ぐことになった澪だが、ずぶの 素人の彼女一人では何をどうしていいやら皆目見当が付かない。そこで従業員 を募ったところ、資産家の息子でマイペースの富永青年と、「あらゆる人形を 修復できる方」という条件にも応募してきた職人の師村・通称シムさんが加わ った。 諦めてしまっている人形も修理します――この謳い文句のおかげか否か、店 はぼちぼち繁盛する反面、変わった依頼も多いようで……。 読み始めて、あらこの作者、こんなに不親切な書き方をする人だったっけと 首を傾げました。情景が浮かばないし、このシーンにどんな登場人物が何人い て誰が喋っているのかが、さっぱり分からなかった。一から十まで説明するの はかえって下手と言えるけど、もうちょっとこう語りながら状況を理解させる 技術のある作者だと記憶していたので。 でも読み進める内に、その点は解消。そして、一度飲み込めれば、あとは分 かり易く、すいすい読める。キャラクターは立っているし、台詞は活き活きし ているし、テンポがよい。店を閉じる経緯を扱った最後の二話なんて、読んで いる間、ほんとに残念だなと感じました。 人形という題材を得て、こういう風に物語を豊かに膨らませられるのは、素 晴らしい。特に、ラブ・ドールにまで言及して、下ネタや気持ち悪い感じで終 わらないのは、恐れ入ります。 はっとさせる気付きの楽しみもあり、面白かったです。 ではでは。
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